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アールエスアセットマネジメントの「バイオマス発電」とは?

※本メディアはアフィリエイト等の広告を活用して記事を掲載していることがあります。本記事は企業へ取材を依頼し、取材費または試供品等をいただき記事を掲載しています。


こんにちは!

本日は、アールエスアセットマネジメントのバイオマス発電について取り上げてみます。

読者の皆様は、「バイオマス発電」というものがどんな発電方法なのかご存知でしょうか?

あまり聞き慣れない言葉ですし、初めて知ったという方もいらっしゃるでしょう。

アールエスアセットマネジメントでは、バイオマス発電も含めた再生可能エネルギーの投資サポートを行っています。

そこで今回は、アールエスアセットマネジメントでも行われているバイオマス発電とはどういったものなのか、アールエスアセットマネジメント以外にも行っている企業はあるのか、またバイオマス発電にはどんなメリット・デメリットがあるのかをご紹介していきましょう。

バイオマス発電について知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

アールエスアセットマネジメントの概要

まずは、アールエスアセットマネジメント株式会社がどのような会社なのか、概要をご紹介していきましょう。

アールエスアセットマネジメント株式会社は、東京都港区赤坂に本社を構える会社で、主に太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを活用したファンドに向けてのアレンジメント事業やインベストメント事業などを行っています。

アレンジメント事業・インベストメント事業共に実績を積み上げており、現在大手企業との取引も多く、海外に向けた動きも推進しています。

バイオマス発電って何?

バイオマス発電とは、主に生物資源を使って電力を生み出す仕組みを指します。

バイオマスの場合、化石燃料以外のものを総称して呼ばれるため、バイオマス発電と言っても一つの発電方法とは限りません。

例えば間伐材や燃やすゴミなどを燃焼することで電力を生み出したり、生ゴミや廃油、下水汚泥などを燃焼・発酵することによりタービンを回して発電したりできます。

バイオマス発電の種類

バイオマス発電には大きく分けて3つの種類に分類できます。

直接燃焼方式

間伐材や木くずを燃やしやすいペレットやチップに変えて燃焼させ、タービンを回すことにより電力を生み出す方法です。
燃やすゴミでもこの方法が使用されており、廃油の場合は一度精製してから燃料として活用します。

熱分解ガス化方式

熱分解ガス化方式は、間伐材や木くずをまずペレットやチップに変換してから燃焼させることで生まれるガスにより、ガスタービンを回して発電する方法です。

木材以外にも食品工場などから出た廃棄物(野菜のくずや茶殻など)を使って燃焼させます。

この時直接燃焼するのではなく、燃焼させたことによって発生するガスを使い電力を生み出します。

生物化学的ガス化方式

生化学的ガス化方式は、家畜ふん尿や生ゴミ、下水汚泥などを発酵させる方法です。

これらが発酵するとメタンなどのガスを発生させます。

このガスがガスタービンを回して発電するようになっているのです。

バイオマス発電は日本で普及しているのか他企業についても調査

新しい再生可能エネルギーと注目されているバイオマス発電ですが、日本ではどのくらい普及しているのか調べてみました。

再生可能エネルギーの発電量割合は上昇中

認定NPO法人「環境エネルギー政策研究所」が電力調査統計などを元に国内の自家消費を含む全発電量の割合を推計しています。

2014年から2017年までの全発電量のうち、再生可能エネルギーが占める割合を見てみましょう

  • 2014年:12.1%
  • 2015年:13.8%
  • 2014年:14.7%
  • 2017年:15.6%

この統計から年々再生可能エネルギーでの発電割合が増えており、再生可能エネルギー自体は普及が進んでいることが分かります。

自家発電や投資価値に注目が集まっており、アールエスアセットマネジメントのように投資を通じて普及に貢献している企業が増えているので、今後も再生可能エネルギー事業の増加に伴い、発電量の割合も増えていくと予想できるでしょう。

バイオマス発電は横ばい続き

電源別の発電量を占める割合を見ていくと、再生可能エネルギーで最も発電量を大きく締めているのは7~8%を前後する水力発電ですが、最も拡大しているのは太陽光発電でした。

2014年から2017年の発電量割合を見てみましょう。

太陽光発電の発電量割合

  • 2014年:1.9%
  • 2015年:3.0%
  • 2016年:4.4%
  • 2017年:5.7%

このように、太陽光発電は2015年を境に発電量の割合が増えており、家庭用や産業用での設置が増えたことで発電量も増加したのだと予測されます。
では、バイオマス発電の発電量割合はどうなっているのでしょうか?

バイオマス発電の発電量割合

  • 2014年:1.5%
  • 2015年:1.5%
  • 2016年:1.9%
  • 2017年:1.5%

太陽光発電に比べると発電量が少ないので日本ではまだ普及が進んでいないと言えるでしょう。

それでも横ばいが続いているので、これから伸びていく可能性も考えられます。

バイオマス発電事業を行っている他企業

まだまだ普及段階のバイオマス発電ですが、事業に参入する企業は少しずつ増えています。

では、どのような企業が参入しているのか、一部ですがご紹介しましょう。

株式会社エフバイオス

企業の省エネ対策を提案する「株式会社エフオン」のグループ企業で、バイオマス発電所の運営管理、バイオマス燃料の収集・販売を行っています。

大分と福岡に木質専売のバイオマス発電所を完備しており、木質専焼としては高水準の発電効率約27%です。

燃焼効率を高めるために木質チップのエネルギーを無駄なく使用しており、稼働率は90%以上と安定した運用を続けています。

株式会社レノバ

東証一部に上場している再生可能エネルギー発電所の新規開拓や運営管理を行っている企業です。

バイオマス発電では、国内で未利用の地元産の木材や海外から輸入するパーム椰子殻などを燃料に発電所を運営しています。

レノバはアールエスアセットマネジメントと同じく発電事業の計画から運営まで一貫して行っており、秋田県でバイオマス発電の新規開拓実績があります。

サミットエナジー株式会社

サミットエナジーは2001年に設立され、自社のバイオマス発電所を3箇所運営しています。

日本で最も古いバイオマス発電所や日本最大級の発電所を運営しており、個人や法人に供給しています。

運用から技術サポート、燃料の調達、さらに集めた電気と送電する電気のバランスを調整する需給管理も一貫して行っている企業です。

ミツウロコグリーンエネルギー

不動産賃貸や複合商業施設の運営などを手掛けるミツウロコグループの子会社です。

自社の風力発電、バイオマス発電、メガソーラーの発電をしており、個人や法人向けに電力の小売事業を行っています。

さらに、発電設備があれば電力買取を行っているので、ミツウロコグリーンエネルギーに売電することも可能です。

バイオマス発電所は山口県岩国市にあり、既存の木質バイオマス発電設備は再生可能エネルギー発電設備として第1号で認定されています。

シンエネルギー開発株式会社

元々産業廃棄物の収集運搬処理業やチップ工場の運営を行っており、それを活かしてバイオマス発電を中心に再生可能エネルギー発電所の計画・開発、運営を行っている企業です。

今まで岩手、山梨、北海道、鳥取でバイオマス発電所の新規開拓を企画し、運営しています。

さらに、インドネシアに100%子会社を設立し、インドネシアとマレーシアからバイオマス燃料となるパームカーネルシェルを輸入し、販売も行っています。

 

バイオマス発電の普及の課題とは?

 

バイオマス発電の普及が進まない理由は、導入にあたり様々な課題があるからでしょう。

どのような課題を抱えているのかご紹介します。

 

発電効率の悪さ

バイオマス発電の電動効率は20%が平均となっており、他の再生可能エネルギーに比べて発電効率は良くありません。

発電量が少ないということは売電する量も減るので、その分収益も減るので初期コストの回収まで時間がかかると予測されます。

バイオマス発電のさらなる普及には技術の改良が求められるでしょう。

 

燃料調達の苦労

バイオマス発電を行うためには生物資源を燃料に使うので、持続的な調達が必要です。

しかし、資源となる間伐材は他にも活用方法がたくさんあり、発電の燃料として流出できる量は限定されるので、燃料の流通量が少ない場合もあいます。

特に木材は森林減少が促進される時代なので、さらに流通量は減り燃料の調達に苦労することも懸念されているのです。

現在、バイオマス発電の売電価格は再生可能エネルギーの中でも高く、参入者が増加すると資源の確保も激戦化します。

その影響で資源の市場価格も大きく変動し、調達の際に影響を与える可能性があるでしょう。

大規模な発電所となれば運用コストに見合った燃料調達が求められるので、それが今後継続して調達できるのかという不安から手が出せない事業者は多いと考えられます。

 

燃料の出所の証明

バイオマスの燃料の種類は色々あるので、固定価格買取制度では燃料の種類に応じて価格が異なります。

そのため、資源を適切に分別し、出所がどこか証明する必要があるのです。

この際、適当に調達して出所が分からず出所証明が用意できないと最低価格での売電となってしまうでしょう。

資源の確保のために輸入に頼ることになりますが、管理や資料の準備にコストがかかり、さらに為替変動リスクにより経済的なコストが発生する可能性も課題と言えます。

 

このように技術面や資源面で課題が残っているので、技術や制度の進展があれば普及もどんどん進んでいくと期待できるでしょう。

バイオマス発電のメリットとデメリット

アールエスアセットマネジメントは、2020年3月までにバイオマス発電を設置する見通しを立てています。

地球環境に優しい再生可能エネルギーとして注目されているため、導入実績によっては今後の展望を左右させていくことでしょう。

ここではバイオマス発電にどのようなメリット・デメリットが存在するのか解説していきます。

 

 

バイオマス発電のメリット

 

最初に、バイオマス発電のメリットについて見ていきましょう。

 

再生可能エネルギーになる

バイオマス発電は太陽光発電と同じく再生可能エネルギーに分類されます。

バイオマス発電で発生した電力は固定価格買取制度の対象になります。

 

発電を安定的に発生させることができる

バイオマス発電は太陽光発電や風力発電とは異なり、燃料さえあれば安定的に発電させることが可能です。

例えば「家畜が疫病にかかり大量死して糞尿がなくなった」「山林が枯れてしまい木材が用意できない」などといったアクシデントがない限り発電することができます。

電気の使い方によって発電量を自由自在に調整できるのは、再生可能エネルギーの中でもバイオマスは特に優れていると言えます。

 

カーボンニュートラルである

バイオマス発電にはカーボンニュートラルという利点があります。

カーボンニュートラルと植物を燃やした時に発生するCO2の排出と吸収をプラスマイナスゼロにするという働きを持っています。

これは成長過程の光合成によるものですが、家畜の糞尿も同様です。

二酸化炭素を減らすことはできないのですが増えることがないので、結果的に二酸化炭素の総量が増えないことにつながるのです。

 

国内の林業から燃料を供給できる

日本の建材は需要の変化によって余りがちになっています。

建材の需要が減っていくことによって林業が衰退していき、山林が荒廃になってしまうという問題が最近指摘されています。

バイオマス発電は国内材を燃料化することが可能なためエコという視点だけでなく、輸入資源に頼らずにエネルギー源を維持していくことができるでしょう。

国内にある木材を消費することによって、林業の最高や山林を再生できるといった活性化が期待できるようになります。

 

火力発電と混合させることが可能

バイオマス発電は基本的に火力発電と同じ仕組みで電力を生産します。

ですから火力発電所にバイオマス発電を一部混合させ利用することも可能です。

 

 

バイオマス発電のデメリット

 

次に、バイオマス発電のデメリットについて見ていきましょう。

 

膨大なコストがかかる

木質のバイオマス発電は、バイオマス発電の中でとりわけコストが高いと言われています。

燃料自体のコストも高いのですが、燃料を運搬するための費用や木材チップを生成するための作業にもかなりの費用が必要です。

木質バイオマス発電の場合は使用する木材をできるだけ効率よく燃焼させるために、一度乾燥させてからチップ化したりペレット化するといった手間が発生します。

その前段階では山から木材を搬出したり運搬するための手間もあるので、木材自体以外にも様々な部分でコストが必要になることでしょう。

こうした工程を一体化させるために他の木材産業と共有する動きも見られますが、それでもコストを大幅に削減できるということは難しいようです。

家畜の糞尿の場合は牛舎や発電所が同じ自治体にあることが多いので、運搬に必要なコストは比較的低いとい言われています。

 

木質バイオマス発電は燃焼温度が低い

木質バイオマス発電はあまり高い温度で燃やすことができないため、他の発電方法に比べエベルギー利用の効率が低いです。

高効率な水力発電の交換効率80%と比較すると木質バイオマス発電は、熱電併給が75%、発電のみで25%という結果が出ています。

 

異業種と木材資源の取り合いになることがある

木材は発電以外に建築や家具、木炭など様々な用途に使われています。

品質に応じて付加価値のあるものから少ないものへと順番に利用していくカスケード利用が行われてきました。

本来バイオマス発電の場合は品質の低い木材でも十分燃料として活用できるのですが、固定価格買取制度の価格が高すぎるので、他に有効利用できるものでもバイオマス燃料として燃やされてしまうということも現状としてあるようです。

 

 

バイオマス発電のデメリットで最も大きな課題となるのが、コストではないでしょうか。

太陽光や風力には所有権が存在しないので燃料コストは発生しません。

しかし、バイオマス発電は木材の調達や家畜の運営などたくさんの管理者・所有者などから許可を得る必要があります。

燃料のコスト自体も年々高騰しつつあるので、コストが発生してしまうことは避けられないでしょう。

 

このようにバイオマス発電には、それぞれメリット・デメリットがありますが、普及されれば地球環境に大きな負荷をかけることなくエネルギーを供給することができます。

日本の場合は特にエネルギー供給の8割は海外からの輸入に頼っているので、自国で資源エネルギーを蓄えることができればバイオマス発電の必要性も必然的に高まっていくことでしょう。

 

 

バイオマス発電の今後の展望について

 

アールエスアセットマネジメントは2020年にバイオマス発電を稼働させる予定なので、実際の発電効果や動向はまだ公開されていません。

しかし、他社ではすでにバイオマス発電を設置しているところがいくつか見つかります。

事業者がバイオマス発電を導入する際は、経済産業省・農林水産省・環境省などの関係機関より補助金を利用できる制度もあるようです。

環境省の平成28年度予算案には「木質バイオマス資源の持続的活用による再生可能エネルギー導入計画策定事業」で4億円が計上されています。

また、平成21年に策定された「長期エネルギー需給見通し」では、平成32年までにバイオマス発電と廃棄物発電にバイオマス熱を利用して原油換算1000万kL分の発電量を目指す見通しです。

バイオマス発電は林業や畜産と密接な関わりがあるため、新たに雇用を創出できるといったメリットもあります。

コストの問題さえ改善できれば環境に優しく日本経済が活性化する需要ある発電方法に確立されるのではないでしょうか。

 

 

アールエスアセットマネジメントはバイオマス発電にこのよなメリット・デメリットがあるのとを理解した上で自社も導入することを決意しました。

他の発電所にはない資源の有効活用に注目し、これからの発展にも期待が寄せられていくことでしょう。

総括

今回はアールエスアセットマネジメントが力を入れているバイオマス発電について詳しくご紹介してきました。

バイオマス発電に対して同じように注目している企業がある中、アールエスアセットマネジメントは太陽光発電や風力発電など他の発電方法を設置しながら再生可能エネルギーを供給しています。

さらに、発電所の用地交渉から企画・運用までトータルサポートを手がける事業分野を持っていることで、どのような環境を構築していくことが将来性へとつなげられるのか開発し続けている企業でもあるのです。

新しいバイオマス発電という分野に踏み切るためには、高い専門性や豊富な実績・技術、情報を活用する必要があります。

アールエスアセットマネジメントはこの点をクリアできている企業であるため、海外ともスムーズに連携がとれています。

再生可能エネルギーを広めていくためには、国内だけでなく世界各国のエネルギーや環境問題対策を追及しなければならないという理念があるのでしょう。

大手EPCとの共同開発で事業を取り組んでいることもあり、アールエスアセットマネジメントは今後さらにサービスの規模や質を向上させていくのではないでしょうか。