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「より、そう、ちから。」東北のエネルギー供給を担う東北電力株式会社

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こんにちは!本日は、東北電力株式会社について取り上げてみます。東北電力株式会社は、東北地方6県と、新潟県を営業区域とする電力会社です。東北地方の電力供給を一手に担っており、東北地方では無くてはならない会社の一つです。

歴史

東北電力は東北6県と新潟県を営業範囲とする電力会社です。正式名称は東北電力株式会社で、宮城県仙台市に本社を置きます。会社概要は東証1部に上場し、発行済み株式は5億株、年間の売上高は2兆円を超えます。従業員は2万人を超え、首都圏より北に本社を置く企業の中では最も規模の大きい会社です。東北経済連合会に所属し、リーダー的な役割を担います。

東北電力の歴史は古く、設立は1951年まで遡ります。沿革は設立と同年に東証1部に上場し、その後も順調な経営がなされています。1952年に日本で始めての純揚水発電所が運転を開始し、1958年に東北電力で始めての石炭火力発電所である八戸火力発電所が運転を開始しました。1984年には東北電力で始めての原子力発電所である女川原子力発電所が稼動しています。

東北電力の事業内容・強み

東北電力の女川原子力発電所は2011年3月に発生した東日本大震災でも最悪に事体は免れ、自動停止しました。津波被害を免れた理由は、建設当時経営に関わっていた白洲次郎が、敷地の海抜を始めの計画よりも高く設定したことによります。白州次郎には万が一の大津波発生でも、原子力発電所に損害を出さない強い決意がありました。設定された敷地の海抜は、東京電力福島原子力発電所よりも高いもので、東北電力の強みを発揮することとなりました。

東北電力の事業内容は、電力とガスの供給です。発電施設はエネルギーの多角化を進め、火力と水力の発電が主力です。また、新エネルギーの開発にも力を注いでいます。最近の活動内容としては、首都圏への電力供給と営業活動の活発化が挙げられます。

東北電力の福利厚生

東北電力の採用に関する口コミは概ね好評です。特に採用後の時短勤務や育児休暇の取得は積極的な利用がされています。給与は東北地方の中では高水準ですが、事務の一般職などで賃金が安いと評判があります。

採用後の勤務は電力会社の標準的な研修体系が取られています。男子の正社員は採用形態に関わり無く、全員は数ヶ月間の実施研修を課せられます。その中では電柱登りも体験させられ、電力会社で仕事をすることの基本が叩き込まれます。研修期間が終わった後はそれぞれの配属先が決まり、電力マンとしての活動が始まります。

東北電力は仙台市青葉区に総合研究所を所有しており、専門分野での研究が日々行われています。研究職で採用された場合は一生を研究所で送ることができます。海外での論文発表や大学での学位の取得などにも便宜が図られ、充実した研究員生活を送ることができます。採用に当たっては学歴や成績、健康面が評価され、実務での対応能力の有無も問われます。事務系では学部や学科は不問ですが、技術系では電気・機械・化学・量子・土木・建築などの専門分野が指定されます。東北電力の技術系では、採用後にそれぞれの専門分野ごとの配置が決まっています。

採用後の口コミでは待遇面での満足感が伝わってきます。入社後は男女とも結婚適齢期を迎えるため、会社が企画した男女の出会いの機会が積極的につくられています。社内での交流に限らず、地域の中で有望な配偶者の候補を発掘すべく、多方面からの協力の下で結婚相手を探すことができます。

東北電力は東北6県と新潟県が営業範囲なので、域内での転勤が行われます。勤務地には社宅が用意され、所属中は住宅に困ることはありません。会社に入ってからは勤務とは別に、労働組合への加入が勧められます。東北電力は電力労組の主力メンバーで、その活動は盛んです。入社後の社員は労働組合の構成員として、義務と恩恵を受けることになります。冠婚葬祭も会社主導で行われ、至れり尽くせりの福祉環境を享受できます。

東北電力の社員は地域でも尊敬され、在職中の住宅ローンの借り入れなどでは信用面で問題はありません。東北電力の社員の口コミでは、転勤制度への不満が一部で見られます。東北電力の営業エリアは広く、東北全域と新潟県に及びます。域内には豪雪地帯もあり、冬の勤務は大変です。東北電力の社員となるからには、厳しい自然環境での勤務を全うできる精神力と体力が求められます。

利用者の声

地域社会に根ざしている東北電力は、人々の生活に密着した会社です。電力自由化の元でも、東北地方の人々が選べる会社は事実上、東北電力だけと言えます。頼りにしている電力会社には様々な注文や批判が寄せられます。東北電力は単一な料金プランを提示しているのではなく、様々な商品が用意されています。

特にユーザーから評判が良いのは、夜間使用電力の割引です。日中は電気の使用量が少なく、夜間の利用が多いユーザーにとっては魅力的なプランが用意されています。ユーザーがサービスに不満を持つ場合は、営業所へ連絡することになります。地域にもよりますが、東北電力の営業所における苦情受け付けの対応は、全体的にあまり評判が良くありません。電力の自由化など競争の激化が予想される中、これは心配な点です。特に対応が悪いと評判なのは、経営環境が安定していた時代の社員が主で、若手ではありません。今後世代交代が進む中で、社員の対応も変わってくることが予想されます。

また、東北地方は強風や積雪などが原因の停電があります。慣れているためか、この場合の東北電力の対応はすばらしく、迅速な復旧作業が行われます。復旧は電力の正社員の他、連携している関連会社の社員が、昼夜を問わず駆けつけてくれる安心感が共有されました。

東北電力には「よりそうねっと」というサイトがあり、評判は上々です。登録によりポイントがたまったり、使用電力をチェックすることができます。料金プランや割引に関しては、必ずしも良い口コミばかりではありません。競争の激化によりサービスが充実している首都圏と比較して、不満を述べるユーザーもいます。東北電力は首都圏への参入を図っている最中です。安定した電力供給を売りとして、堅実な営業により顧客を増やそうとしています。

今後は首都圏での営業が本格化することが予想され、サービスの充実も考えられます。東北電力が所有する女川原子力発電所は、重要な電力供給源として今後も活用が期待される状況です。女川の地域住民は原子力発電所の立地に不安を抱えながらも、地域経済にもたらす経済効果を歓迎しています。また、東日本大震災の津波において、致命的な被害を出さなかった東北電力の運営には一定の信頼が寄せられています。東北地方の中での東北電力のイメージは今も高く、地域経済をリードする存在です。地域社会の貢献では一目置かれる会社ですが、そのイメージは鮮明ではありません。今後は積極的な地域社会との関わりが求められ、その実現が期待されています。

まとめ

東北電力の就職に関する口コミは、専用サイトにより活発に行われています。福利厚生の充実や安定した雇用はOBやOGからも歓迎されています。しかし、安定した経営であるがゆえに、保守的な社風には批判も寄せられています。東北電力が提供する料金プランは、賛否両論があります。

昔から住んでいる地域住民からの評判は概ね良好ですが、首都圏のバリエーションある料金プランを知っているユーザーからは批判も寄せられています。今後はいっそうの料金プランの充実が求められていあす。東北電力の営業管内である東北地方は、東日本大震災の洗礼を受けました。津波被害の地域に留まらず、地域全体で停電が発生しました。東北電力は他の電力会社の協力を取り付け、地道な復旧活動が行われました。数日から一ヶ月ほどをかけて復旧が行われ、地域は元通りのエネルギー供給を受けることができるようになりました。

電力は人々の生活に密着した存在として、地域から求められています。電力会社は単に営利を追求するだけでなく、地域の生活を担うインフラとしての役割を担います。電力会社に求められるのは競争による料金の引き下げだけではありません。災害への対応を含めて、地域住民の命に関わる仕事に対する使命感がいっそう求められることになります。