スマートフォンやパソコンなどに使われるコネクタは、今後さらに発展していく分野にも用いられるものであることから、注目度が高くなっています。
そのため、数ある製造業の中でも、自動車や家電製品に必要不可欠なコネクタや端子を製造しているメーカーに将来性を感じている方は多いのではないでしょうか。
その中でも「日本端子株式会社」というコネクタを製造しているメーカーは、成長が期待されている会社の1つと言えます。
とはいえ、普段目にすることがないコネクタの業界につき日本端子について詳しく知っているという方はあまり多くありません。
今回は、そんな日本端子株式会社の会社概要や事業内容に加え、強みや採用情報についてご紹介していきます。
日本端子の将来性や採用情報について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
日本端子株式会社とは
まずは、日本端子株式会社の会社概要や沿革、企業理念を見ていきましょう。
会社概要
会社名:日本端子株式会社
本社所在地:〒254-0811 神奈川県平塚市八重咲町26-7
設立:昭和35年8月23日
資本金:1億円
代表者:代表取締役社長 河野二郎
従業員:441名(令和4年1月1日現在)
日本端子は、創業60年以上の歴史を誇る会社です。
さらに441名と比較的多くの従業員が在籍していることから、実績も安定性も抜群な会社であることが考えられます。
沿革
昭和36年5月 東京都中央区に設立
昭和36年10月 神奈川県大磯町に「大磯工場」が完成
クローズドバレルタイプの圧着端子の製造を始める
昭和42年2月 本社が大磯に移転する
大阪市に支店、東京都・名古屋市・北九州市に営業所を設置する
昭和46年8月 日本工業規格表示許可工場認可(裸圧着端子)
昭和60年4月 岩手県花泉町に「花泉工場」が完成
平成18年12月 花泉工場に設備増強を目的としてプレス第二工場を増築する
平成20年4月 東京支店を関東支店へ改称し、営業課を関東支店に統合する
平成22年11月 日端テクノ株式会社を吸収合併する
平成27年11月 香港日端電子有限公司バンコク駐在員事務所を設立する
平成29年2月 花泉第二工場に「クリーンファクトリー」を開設する
平成29年5月 中国広東省広州市に合弁会社「広州日覃貿易有限公司」を設立する
平成29年8月 本社を神奈川県平塚市に移転する
平成29年11月 日端鹿嶋株式会社をグループ会社化する
平成30年8月 M&M Fusionをグループ会社化し、社名をNT Sales North America,Inc.に変更する
平成30年9月 テック化成株式会社をグループ会社化する
令和2年6月 日端鹿嶋株式会社とテック化成株式会社を合併し、NT湘南株式会社を設立する
日本端子は国内だけでなく、中国、タイ、アメリカでも事業を展開しています。
日本だけに留まらないその姿勢から、今後の成長も期待できる企業と考えられるのではないでしょうか。
企業理念
日本端子の企業理念は、「つないで世界に活力を。“ACTIVATE”」です。
ACTIVATEには、機械を作動させるという意味に加えて活性化するなどの意味があります。
日本端子は、コネクタや端子づくりを中心とした会社なので、「つないで」や「ACTIVATE」という言葉により一層の思い入れがあるのかも知れません。
また、日本端子が掲げるACTIVATEには、機械だけでなく「人や企業、地域や国」も活性化させたいという想いが込められています。
「日本端子の製品で世界をつなぎ、活性化させる」それが、日本端子の企業理念なのです。
日本端子の事業内容

次に、日本端子株式会社が行っている事業内容について見ていきます。
・連鎖端子の製造販売
・コネクタの製造販売
・電線端末処理機械・工具の製造販売
自動車の部品や家電製品などに使われる各種コネクタ、連鎖端子は日本端子のメイン商品です。
大型のものはもちろん、小型のものまで幅広く取り扱っているのも特徴となっています。
これらの確立された商品を提供することで、厚い信頼を得ているのが日本端子株式会社なのです。
他にも、全自動圧着機の製造販売なども手掛けています。
細かな端子やコネクタの製造だけでなく、電線と端子を接続するための設備も取り扱っているのです。
また、ラインの自動化にも対応するなど、顧客のニーズに合わせた提案を心がけています。
日本端子が製造するコネクタの特徴や強みとは?
ありとあらゆる電子機器に使われている板状の部品「基板」に使われるコネクタだけを見ても、100種類を超える製品が存在するのです。
ここでは、日本端子が製造するコネクタの特徴や強みについてご紹介します。
日本端子が製造するコネクタの特徴
コネクタとは、電子回路などで配線を接続したり切り離したりする時に便利な製品です。
昔ははんだ付けや溶接などで接続を行っていたため、取り外した後に再度接続させることができず、コストと手間がかかっていました。
コネクタは、手や工具を使って簡単に抜き差しできるため、何度でも接続が可能になるのです。
近年では、使用する環境や目的に合わせて使用できるよう、太さや本数、形状などが異なる数多くのコネクタが開発されています。
とはいえ、コネクタはしっかりとした製品設計が行われていない場合、機械は正常に作動してくれません。
また、品質管理がいい加減だと、コネクタから発熱したり火災が起こったりしてしまう危険性があり、何より精密さが問われる重要な部品と言えます。
日本端子はそれらの危険性をふまえ、適切な製品設計や品質管理を行い、高性能なコネクタを製造しているのです。
家電製品に欠かせない電源系コネクタはもちろん、信号系コネクタや防水防塵コネクタ、多極コネクタなど幅広いコネクタを取り扱っているのも特徴となっています。
自動車用コネクタ
日本端子は、創業してすぐの時期に自動車用コネクタの製造を開始しました。
そのため、自動車産業の発展に合わせて成長した会社と言っても過言ではないでしょう。
日本端子は自動車産業を間近で見守り、さらなる発展に寄与してきたからこそ、高品質な自動車用コネクタの製造を実現できると言えます。
また、日本端子には自動車向け端子やコネクタに求められる、性能や耐久性をテストするため多くの試験設備を設置。その設備を使用することで、製品の改良だけでなく顧客のニーズに合わせた製品づくりも可能となります。
このように、オーソドックスなものはもちろん、新たな製品や求められている製品の開発が実現できるのも、日本端子の強みの1つなのです。
採用情報
日本端子では、現在新卒、キャリア入社の方を募集しています。
文科系の職種は学科不問ですが、技術系の職種は理工学系各学科を専攻している必要があります。
採用人数は技術系・文科系共に4名ずつです。
募集職種は以下を参照してください(2022年12月時点)。
・製品設計
・生産技術
・金型設計
・国内・海外営業
・事務管理
初任給は技術系の場合207,950円、文科系の場合205,950円となっています。
手当については、通勤費や家族手当、時間外手当、役職手当などが用意されているようです。
昇給は1年に1回、賞与は7月と12月の計2回です。
休日に関しては週休2日制で、夏季休暇などを合わせて121日前後が年間休日となっています。
日本端子は平均よりも休みが多く、手当などもしっかりと整っているので、興味がある方はエントリーしてみると良いでしょう。
まとめ
日本端子は、創業から60年以上も堅実な経営を続けている企業です。
様々な製品の開発によって人や企業、地域や国をつなげて活性化させたいという想いがあることが分かり、そのための企業努力も随所に感じられました。
各種コネクタや端子の製造を中心として、生産設備などの製造販売も行っているため、幅広い要望に応えらえる点も魅力です。
また、現在の採用情報から技術系、文科系ともに人材を募集しているため、興味のある人は応募してみてはいかがでしょうか。
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