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海帆と吉川元宏社長にまつわる噂を徹底調査!経営悪化や黒い噂の真実は?

この記事では、居酒屋を中心とした飲食ブランドを展開する株式会社海帆と、その代表である吉川元宏社長についてご紹介します。
前回は、海帆の事業内容や吉川元宏社長の経歴、社員の口コミなどを特集しました。
そして、今回はネット上で見かける海帆や吉川元宏社長にまつわる噂が事実かどうか、詳しく調べてみました。
店舗拡大や新規事業への参入を続ける海帆や代表について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

株式会社海帆と吉川元宏社長の詳細

まずは、改めて株式会社海帆の概要や吉川元宏社長について簡単にご紹介します。

株式会社海帆とは

株式会社海帆は、居酒屋を中心に複数の飲食店を運営している会社です。
愛知県を中心に全国各地で、新時代、昭和食堂、えびすや、うるる、BABY FACE PLANET’S、治郎丸、葵屋、しんぱち食堂の8ブランドを展開しています。

代表の吉川元宏社長について

吉川元宏社長は、2022年8月に海帆の代表取締役社長に就任しました。
2022年3月から社外取締役に就任し、その後は取締役、代表取締役副社長となった経歴があります。
海帆の代表だけではなく、株式会社ペガソス・エレクトラ、株式会社コスモアールエス、株式会社ペガサスの代表取締役も兼任しており、経営者としての経験が豊富な人物です。

海帆は自転車操業状態?資金繰り問題の事実調査

ネットの記事で、海帆は自転車操業状態という内容が記載されていました。
自転車操業状態とは、借金返済のために借金を繰り返す状況を自転車に例えた言葉です。
つまり海帆は負債が積み重なり、資金繰りが厳しい状態であると記されていました。
海帆の資金繰りが悪化しているのは事実なのか、調査してみたのでご紹介します。

海帆の経営悪化の事実

海帆は、緊急事態宣言前から既存店舗での売り上げが減少しており、赤字経営となっていました。
緊急事態宣言の発令後は営業の自粛や制限の影響もあり、ますます売り上げが減少しました。
その影響から2020年3月期に、3億1,400万円の債務超過となってしまいました。
このことから、海帆の経営が悪化している状態であったのは事実です。
海帆は2017年3月期に以前からの目標であった直営店100店舗を達成し、109店舗を運営していました。
しかし、収益の改善が見込めない店舗を閉店したことで、2020年3月期の直営店は87店舗まで減っています。
その中で新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、さらなる業績低下により2021年3月期第1四半期の売上は前期と比べて83.7%まで落ち込み、1億7,400万円となりました。
また、経常損失は3億1,800万円、純損失は3億2,700万円となり、債務超過額は6億4,200万円まで膨れ上がってしまいます。
2020年5月には昭和食堂や治郎丸など一部店舗を退店し、直営店は76店舗まで減ってしまいました。
海帆は2020年3月に、当時の代表取締役社長であった久田敏貴を割当先に第三者割当増資を行い、1億9,000万円を調達します。
当時は、業態変更による改装資金やM&A資金として使われる予定でした。
しかし、新型コロナウイルスの影響から使途変更が必要となり、調達資金は人件費や地代家賃、借入の返済に充てられることになったのです。
この一連の流れから、海帆は自転車操業状態だとネット記事に書かれてしまいました。

吉川元宏社長により債務超過から脱却

2期連続で債務超過に陥ってしまった海帆ですが、現在は債務超過から脱却しました。
海帆は、2015年4月17日から東京証券会社のマザーズ市場(現在はグロース市場)に上場しています。
このまま債務超過が続いた場合、2022年3月末までに解消できないと上場廃止となってしまう状態でした。
そこで海帆は、2022年3月に再び第三者割当増資と新株予約権を実施し、35億円を調達します。
第三者割当により10億円を引き受けたのは、海帆の現代表である吉川元宏社長です。
上場廃止寸前に吉川元宏社長が資金を払い込んだため、債務超過は解消され、上場廃止も撤回されました。

吉川元宏社長に関する黒い噂を事実調査

海帆の現代表である吉川元宏社長に関する噂についても調査してみました。
企業のトップとして信用できる人物なのか、噂の真相を見ていきましょう。

吉川元宏社長と関わりのある社長が逮捕された真相

“吉川が金借りてる佐藤企業
代表取締役が逮捕されてる?”
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1835704/d67cb2803ce5a69d80d9e8f12c57e738

掲示板に上記の口コミがありました。
佐藤企業は基礎工事を主力とする新潟に本社がある会社で、口コミにある代表取締役社長とは佐藤謙一氏を指します。
吉川元宏社長と関わりがある人物で、不祥事で逮捕されたと言います。

【吉川元宏社長と佐藤謙一氏の関係】

まず、吉川元宏社長と佐藤謙一氏との関係性から見ていきましょう。
海帆のIRニュースによると、吉川元宏社長と佐藤謙一氏の関係は以下のように述べられていました。

“吉川元宏氏と株式会社佐藤企業の関係は、吉川元宏氏の行っている事業で知り合っ
た関係にあることを吉川元宏氏より口頭で説明を受けております。”
引用元:https://tyn-imarket.com/pdf/2022/3/2/140120220302599162

2人は事業を通じて知り合った知人であることが分かりました。
2022年3月の第三者割当増資の実施にあたり、海帆は吉川元宏社長の払込みに要する財産の存在について確認を取っています。
資産の確認として預金通帳のコピーを受領しており、その預金残高のうち10億円は佐藤企業の借入で調達されていることが確認されています。
その際の金銭消費貸借契約書のコピーも受領されており、資金調達の確実性が認められました。
それにより、海帆の取締役会は、新株式の発行における払込みに関して問題なしと判断しています。

【佐藤謙一氏が逮捕された事実】

吉川元宏社長と知人関係である佐藤謙一氏が、不祥事で逮捕されたことを調べてみましたが、ネットではそのような事実を記した記事は見つかりませんでした。
ちなみに、2022年9月に新潟市議の佐藤耕一氏がストーカー容疑で逮捕されたという内容の事件がありました。
おそらく名前が似ており、活動範囲が同じ新潟市という共通点から、投稿者は佐藤耕一氏を佐藤謙一氏だと勘違いして掲示板に書き込んだ可能性があります。
佐藤謙一氏が不祥事を起こした事実は確認できなかったため、この情報は虚偽の可能性が高いです。

吉川元宏社長と反社との関係は?

吉川元宏社長は反社会的勢力と関係があるという噂も囁かれています。
しかし、そのような事実は一切ないと考えられます。
東京証券会社では企業を独自に調査し、企業や個人の間で反社とつながりがないかチェックしています。
そこで反社とのつながりが確認できた場合、業績に関係なく上場廃止です。
また、官公庁や県庁の入札においても、入札資格審査が実施されるので、そこでも反社とのつながりがないかチェックされます。
しかし、海帆は吉川元宏社長による払込み後に上場廃止が撤回されているので、吉川元宏社長は反社とつながりはないと判断できます。

株式会社海帆の今後について

外食業界は未だに新型コロナウイルスによる消費者の消費行動の影響を受けています。
それに加えて、ウクライナ情勢などにより原材料価格等の上昇も懸念されていて、当面は厳しい経営環境が続くでしょう。
海帆は債務超過から脱したとは言え、赤字経営体質の脱却を目指し、改善策を進めている段階です。
そこで気になるのは今後の将来性でしょう。
海帆はフランチャイズ契約により既存店舗を「新時代」にリブランドし、2022年9月末時点で19店舗を運営しています。
新時代はコロナ禍においても運営は好調で、海帆の事業は少しずつですが回復傾向にあるようです。
また、同じ居酒屋事業を展開する株式会社SSSの株式を取得し、子会社化しています。
親和性のある企業を子会社し、さらに事業を拡大させることで、財務体制の強化を図ろうとしています。
そんな海帆は、今後もM&Aによる店舗や業態の取得、新規事業の展開を積極的に検討していく見込みです。
そして、収益力の向上と財務体制を強化していき、現状の改善に努めることを発表しています。
すでに新規事業として、再生エネルギー関連の子会社を立ち上げました。
フードロスを活用したバイオマスや太陽光発電事業を展開していく予定で、海帆の収益アップを後押しする存在になると考えられます。

まとめ

今回は株式会社海帆と吉川元宏社長にまつわる噂の真相をご紹介しました。
様々な要因が重なって経営が悪化してしまった海帆ですが、吉川元宏社長が経営に関わるようになってからは、少しずつですが良い方向に向かっています。
また、代表と関わりのある人物が不祥事を起こした、反社とつながりがあるという噂はデマだとわかったので、誤った情報を鵜呑みにしないようにしましょう。
M&Aによる業態や店舗の取得、新規事業の展開も積極的に検討しているので、企業の継続に対して前向きな姿勢を見せています。
海帆の再起に期待する人は、飲食店の利用や就職の検討、株式への投資を考えてみてください。

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