龍生院とは?設立の背景やただの寺院でない理由をご紹介!

こんにちは!
本日は、三田高野山弘法寺龍生院がどのような寺院なのか、取り上げていきたいと思います。
皆さんは龍生院がどのような寺院がご存知でしょうか?
都内にある寺院であり、御府内八十八ヶ所霊場の一つとしても知られています。
そんな龍生院では、寺院としての魅力だけではなく地域交流や仏教の教えを広げていくための活動も行っているそうです。
どのような取り組みをされているのか、気になる方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は龍生院の特徴や歴史に加え、さらに現在取り組まれている活動の一つ、「寺子屋LABO」についてもご紹介していきましょう。
龍生院について気になっている方や、龍生院が取り組んでいる「寺子屋LABO」について知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

三田高野山弘法寺龍生院ってどんな寺院?

最初に、三田高野山弘法寺龍生院がどのような寺院なのか、ご紹介していきましょう。
三田高野山弘法寺龍生院は、弘仁7年に創建された由緒ある寺院です。
本尊は真言宗の開祖でもある弘法大師(空海)となっています。
龍生院では家族葬を中心に、参列者100名程まで可能な一般葬や社葬も執り行うことが可能です。
外観はかなり近代的な見た目をしており、一見寺院と分からない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、施設内に入ると清潔で高級感すら漂う空間となっており、厳かな雰囲気の中でご先祖様のために手を合わせられるでしょう。
また、本堂を含めて納骨堂や参拝室、副本堂などが全て同じ建物に入っており、天候が悪い時でもお参りに訪れやすいという利点が挙げられます。
さらに同じ建物に入っていることで行き来しやすいという点も特徴の一つと言えるでしょう。
見た目は近代的ですが、龍生院の寺院としての役割であったり、昔から地域に根付いている信仰など変わらない部分も多いです。
御朱印帳集めや御府内八十八ヶ所霊場巡りで訪れてみてはいかがでしょうか?

龍生院の設立の背景、理念など

続いて、龍生院が設立された背景や理念について掘り下げてみましょう。

■龍生院設立の背景

龍生院は、弘仁7年に創建されていて約1200年の歴史を持っているとされています。
龍生院の御本尊でもある弘法大師は高野山真言宗において開祖でもり、信仰の源にあたる人物です。
弘法大師は平安時代初期から真言密教の教えを唱えており、この世に起こる様々な事象にはそれぞれ深い意味があることが密教であると語っているのです。
総本山は金剛峯寺であり、全国に約3700もの末寺が存在していると言われています。
龍正院もその一つであり、弘法大師の教えを現代社会につなげています。

弘法大師は2年の留学期間を経て弘仁7年に高野山に金剛峯寺を開いています。
同時に、各地で高野山を本山とする寺院が開かれていったのです。
この時龍正院も誕生したとされています。
明治24年(1891年)に入ると、中興開山の渡辺貞浄尼が港区三田に寺院を移動させ、現在の住所になったと言われています。
場所は変わりましたが、教えなどは変わりなく、開創されてから約1200年もの間法灯を守り続けているそうです。

■龍正院に残る伝説

龍生院が立地している三田には、酒呑童子を対峙したことで知られる源頼光四天王の一人、渡辺綱が誕生した地域としても知られています。
渡辺綱は平安中期に坂田金時らと共に行動していた豪傑で、現在の三田綱町の由来となっている人物でもあります。
酒呑童子以外にも鬼同丸を退治した話や京都の一条戻り橋で鬼の片腕を切り落とした伝説なども残っているほど有名な人物です。
そんな逸話を多く残している渡辺綱が住んでいたとされている屋敷跡に龍正院は立っており、さらに境内の中には渡辺綱が誕生した際に産湯で使われたとされている井戸も残っています。
渡辺綱にまつわる伝説も龍正院には残っているので、歴史に思いを馳せたい方や渡辺綱に縁のあるスポットを巡っているという方も、ぜひ龍正院を訪れてみてはいかがでしょうか?

■龍生院の理念

龍生院の理念とするところは、やはり高野山真言宗の教えが理念となっているようです。
顕教とは異なり、密教の場合お祀りしている仏や菩薩が宇宙の真理とされています。
つまり、説法をイメージした時に身体的に捉えたものが仏や菩薩であるとしているのです。
龍生院でも同じように捉えており、仏や菩薩を心理として功徳を積んで衆生を救済すること、そして幸せにすることを考えるのが龍生院の理念となっています。

龍生院の強みってなに?

歴史ある龍生院についてご紹介してきましたが、歴史的な一面以外にも龍生院の強みとなっている部分はあるのでしょうか?
続いては龍生院が持っている強みについてご紹介していきたいと思います。

■御府内八十八ヶ所霊場の一つである

まず、龍生院の強みとなっている部分として、御府内八十八ヶ所霊場の一つであるという点が挙げられます。
御府内八十八ヶ所霊場とは、弘法大師を縁とする寺院を88ヶ所巡り参拝することで願いを叶えようとするものです。
御府内は現在の皇居があるところから品川・四谷・板橋・千住・本所・深川一帯の地域を指しています。
その地域にある弘法大師に縁ある寺院を巡るのが、御府内八十八ヶ所霊場なのです。
四国ではお遍路さんとして知られていますが、いわば東京版お遍路さんと言っても過言ではないでしょう。
現在はお寺が移転されたりしたことで少し範囲も広くなっていますが、それでもほとんどの寺院が23区内に立地しているので、四国のお遍路さんに比べるとかなり巡りやすくなっています。
龍生院の山門にある石段には、「弘法大師御府内八十八ヶ所第13番」と書かれた標石が建っています。
そのため龍生院は御府内八十八ヶ所の13番札所であることが分かりますが、わざわざ順番通りに13番目に訪れなくても問題ありません。
番号が付いているため、ついその順番通りに巡らなくてはならないのかと思ってしまうかもしれませんが、順番に巡る順打ちが一般的でも通し打ち(全ての札所を一気に巡ること)や区切り打ち(適当に区間を区切り、その中で巡ること)、一国参り(1つの地域を巡ったら次の地域で巡ること)など様々な巡り方があるので、自分に合った巡り方をすることが一番なのです。

■都内なのでアクセスが便利

龍生院のもう一つの特徴として、都内にありアクセスが非常に便利であるという点が挙げられます。
御府内八十八ヶ所はそのほとんどが23区内にあると言われていますが、中でも龍正院は港区三田に立地している寺院です。
JR田町駅から徒歩8分、都営三田線・浅草線三田駅から徒歩6分、都営大江戸線赤羽橋駅から徒歩7分と、各駅から歩いて10分以内に到着できるという点は札所としても巡りやすい位置にあると言えます。
また、東急バス東98系統の慶應義塾東門からなら徒歩1分程で到着してしまうので、バスを利用するのも良いでしょう。
龍正院には駐車場も完備されていますが、数に限りがあるため、できれば公共交通機関で訪れることをおすすめします。

龍生院はただの寺院ではない!龍生院の行っている寺子屋LABOを紹介!

龍生院では法要以外にも、終活セミナーやヨガなど色々なセミナーを実施しており、さらに寺院が所在する港区で生活する小学生を対象に「寺子屋LABO」という教室を開いています。
寺子屋LABOとはどのような教室なのかご紹介しましょう。

■寺子屋LABOとは?

寺子屋LABOは小学1年生から小学6年生までを対象にしたロボットプログラミング教室です。
一般的なロボットプログラミング教室のようにただロボット制作を行うのではなく、お寺での学びを通じて人間力も育むことがコンセプトとなっています。
1回の授業が3時間と長めなので、じっくり時間をかけてプログラミングや人間力を身に付ける学習が可能です。
寺子屋LABOで使用されている教育カリキュラムは、総務省実証事業でも使用されている「ロボ団」のカリキュラムとなります。
ロボ団は全国に50の教室を構える小学生向けプログラミング教室で、毎回配布されるオリジナルテキストや専用タブレットを使用した自宅学習を通じて、世界の子ども達と対等のプログラミングスキルを初心者から身に付けることができます。
龍生院の寺子屋LABOも同じ教材を使用しているので、専門的なロボットプログラミングを学ぶことが可能です。

■龍生院の寺子屋LABOで学べる人間力とは

寺子屋LABOでは神社仏閣の歴史や伝統、文化を学ぶ環境を提供することで、豊かな感性や人間力を育もうと取り組んでいます。
授業には僧侶や宮司のお話もあり、そこで仏教の本質を学び、同時に挨拶や靴を揃える動作、身だしなみを整えるなどの礼儀作法を指導してもらうことが可能です。
「うちの子は落ち着きがない…」と心配される保護者も、寺子屋LABOに通わせれば礼儀作法を覚え、共に少しずつ落ち着き始めてくるのではないでしょうか。
子どもにとってただ礼儀作法を覚えることは退屈なことかもしれませんが、ロボット製作やプログラミングがあるので楽しく仏教の教えも学ぶことができる教室だと言えるでしょう。
保護者は毎回授業の見学が可能なので、子どもと一緒に礼儀作法や日本の文化に触れることができます。

■プログラミング教室で身に付く能力

ロボット制作ではプログラミングを通じて理数の基礎や考える・工夫する力、問題解決力、理論的思考力、表現力、集中力など、様々な能力が育まれるでしょう。
プログラミングはITと関係性も深いので、ITリテラシーの基礎も身に付きます。
また、チームでロボット制作を行うので、チームワークの意識も自然と高めることが可能です。

■寺子屋LABOの授業の流れとカリキュラムについて

寺子屋LABOは4ヶ月ごとにステージアップしていき、1年を通じて専門的な技術を身に付けていくカリキュラムとなっています。
3時間の授業がどのような流れで行われているのか見てみましょう。

・僧侶や宮司の講話
最初は龍生院の僧侶・宮司の講話から授業は始まります。
小学生にも分かりやすいように日本の文化や伝統、神社仏閣の話をしてくれるので、子どもも理解しやすくなっているようです。

・ロボット制作
講話が終わるとロボットプログラミングの授業に切り替わり、講師もロボ団の公認試験を合格した講師に交代します。
毎回異なる課題が出され、まずはチームでロボット制作から開始されます。
寺子屋LABOでは教育用レゴ・マインドストームEV3を仕様し、役割分担をしてロボットを作り上げていくそうです。

・プログラミングと動作確認
子どもでも簡単にプログラミングできるソフトを仕様し、課題に応じてロボットを動かすためのプログラミングを行っていきます。
講師がしっかりサポートしてくれるので、初心者でもパソコンの操作からプログラミングまでマスター可能です。

・ロボット実験
作成したプログラミングでロボットが正常に動くか実験を行います。
エラーが起きても諦めず、調整を繰り返すことで技術が磨かれていきます。

・プレゼンテーション
最後に取り組んだことや工夫したことなど、人前で発表していきます。
プレゼンテーションを取り入れることで自分の意見を人に使える力や、正確にプレゼンテーションする力も養うことが可能です。

龍生院についての総括

龍生院は高野山御開創と共に声明の道場として設立され、高野山の焼失により三田に移動されてきました。
現在は御府内八十八ヶ所霊場の一つとなっており、多くの人々が御朱印をもらったり、参拝したりしています。
最近は核家族化や未婚が増えているなどの理由から代々受け継ぐ墓を破棄する世帯が増え、それに合わせて永代供養の需要が高まっており龍生院も永代供養を受け入れている寺院の一つです。
家族の代わりに供養や管理を行ってくれる上に、常に参拝に関する備品を用意しているので気が向いた時に誰でも立ち寄れるようになっています。

また、モダンな寺院では様々なセミナーを実施しており、地域の交流の場にもなっていることが特徴でもあります。
取り組みの一つでもある「寺子屋LABO」は子どもに人気のプログラミング教室で、同世代と楽しくプログラミング能力を身に付け、同時に子どもの成長につながる様々な能力を育むことができます。
また、龍生院の僧侶による日本文化や仏教の教えから礼儀作法も学べるので、感性豊かな子どもへ成長するように促してくれるでしょう。
法要だけではなく色々なことに取り組む龍生院は、これからも由緒正しき寺院でありながら、子どもの成長や地域の活性化に貢献していくと考えられます。