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”和“、”誠“、”開拓者精神“ 日立製作所とはどんな会社なのか?

※本メディアはアフィリエイト等の広告を活用して記事を掲載していることがあります。本記事は企業へ取材を依頼し、取材費または試供品等をいただき記事を掲載しています。


みなさん、こんにちは。わたしのサイトを訪問して下さり、ありがとうございます。

今回は、「日立製作所」について調べました。「日立製作所」といえば、言わずと知れた国内最大の電気機器メーカーです。日経平均株価及びTOPIX Core30の構成銘柄の一つでもあり、まさに日本を代表する大手企業の一つと言えるでしょう。

そんな「日立製作所」は、現在パワハラと過剰労働問題が取り沙汰されています。パワハラと過剰労働を訴えた男性が労災認定され、労働環境に関して心配の声が挙がっています。労災認定されたということは、残念ながら労働環境が劣悪であるというのは事実だと思われます。本記事では、「日立製作所」の労働環境について、実際に現場で働く人達の口コミを集めて独自調査を行いました。

 

会社概要・歴史

本題に入る前に、まずは日立製作所の会社概要について簡単に記述します。

日立製作所は総従業員33万人以上の巨大企業です。この社員数は、トヨタ自動車に次いで日本第二位の規模です。情報・通信システム、社会・産業システム、電子装置・システム、建設機械、高機能材料、オートモティブシステム、生活・エコシステム、その他の8の部門から構成されています。

日本全国に10支店を持っており、北は北海道、南は九州まで日立製作所の支店があります。また、日本だけではなく世界にも支店を沢山持っている多国籍企業でもあります。売上の45%は日本国外からもたらされているのです。

続いて沿革を確認してみましょう。日立製作所の歴史は1906年にまでさかのぼります。日立製作所の創業者は小平浪平です。東京電燈(現在の東京電力)で働いていた小平浪平が久原工業所(日産グループの前身)に課長として入社したところから始まります。

翌年、茨城県の日立に鉱山機械の修理工場を建設し、同工場が1911年に独立し、日立製作所となりました。一度は工場が全焼する火事となり経営危機に陥りましたが、その後完全に独立し株式会社日立製作所となりました。

1991年には創業81年をきっかけにロゴを一新しています。2003年からは様々な企業を買収、合併を行い、より多いな企業へと発展を遂げます。現在の活動内容としては高いテクノロジーの開発を行っており、日本の企業から世界中の企業へとより成長を遂げています。

 

事業内容

日立製作所の事業内容は多岐にわたります。

1つめは情報・通信システムです。現在の生活でインターネットは欠かせません。日立は世界から信頼の高いクラウドサービスを提供することに貢献しています。

2つめは社会・産業システムです。日立の製品は街中に溢れています。環境に優しく、且つ、高技術でまちづくりやものづくりを支えているのです。

3つめは電子装置・システムです。より便利で快適な生活を供給するために日々、高機能の製品開発に力を入れているのです。

4つめは建設機械であり、世界各国のニーズに合わせた建設機械を提供しています。

また、近年は、ハイブリッド油圧の重機環境に配慮した重機などの開発にも積極的に取り組んでいます。その他にも広告事業なども展開しています。我々の暮らしの中で、当たり前のように身近に日立の製品がある、誰もが知っている製品を作っているというところが最大の強みでしょう。

 

日立の労働環境は悪いのか?

では続いて本題に入りましょう。パワハラ問題や長時間問題など、労働環境の劣悪さが問題となっていますが、実際に働く人達の声はどうなのか?ネット上の社員が書き込めるサイト(カイシャの評判など)を調査した結果はこちらです。

労働環境について良い意見

有給休暇をしっかり取得できる。また、原則年に一回5営業日の有給休暇、年に二回2営業日の有給休暇を取得するよう言われており、有給休暇の消化は十分にできている。また、休日出勤は基本的になく休める。休日出勤する場合も案件の状況や自分の仕事の状況によるので、いきなり休日出勤となることがない。

きちんと休みを取ることができます。リフレッシュ休暇が連続5日間もらえます。全社員、年に2回の2連続の休日を取ることが義務付けられています。夏季休暇やゴールデンウィークは10連休以上あります。休暇を取らない場合は人事総務からフォローがきます。

全社的に「働き方改革」を推進している。週1回のノー残業デーの 設定や、各職場でのプレミアムフライデーへの積極的な対応など、各種活動を推進している。 社内でも「ダイバーシティ&インクルージョン委員会」が立ち上がるなど、ワークスタイル改革による生産性の向上に向けた取組みを加速している。 残業時間低減に向けたITインフラや制度環境の整備も併せて推進しており、テレワークが可能な環境により柔軟な働き方を実現しようとしている。

 

労働環境について悪い意見

残業代がないと生活できないので、残業した分、残業時間をつけられるのは、ありがたい。仕事の質に関わらず残業していると頑張っていると見られる。仕事の効率化やスピードアップをするよう言われるが、仕事の消化が早いほどたくさん仕事が降ってくる

部署や上司によって全く異なる。こればありは運としか言いようがない。最近は働き方改革の推進で、残業が以前より減っているところもあるが、その時の業務(プロジェクト)次第。若干プライドありきで話しにくい人が多いイメージがある。

在宅勤務も推奨してあるが、本当に成果が出るかは疑問である。介護や育児をしている人にはありがたい制度ではある。

 

全体的にみた結果、意外にも労働環境の劣悪さを訴える声は少ないと感じました。労働環境に関する口コミのうち、約7割が良い評価、約3割が悪い評価という結果でした。

会社としては「働き方改革」を進めているようで、労働時間を減らす試みを積極的に取り入れています。労働環境に満足している社員の方が満足していない社員よりも遥かに多い様子でした。現代社会の課題である働き方には「働き方改革」をきっちり推進しており、ノー残業デーの導入や、プレミアムフライデーへの積極的な対応なども取り入れています。

ワークライフバランスをしっかりととることで生産性を向上させる取り組みも進んでおり、残業時間を減らすよう、その日に帰る予定時間を宣言し、周りに気兼ねせず帰宅できる環境や雰囲気を作るといったことも実施されています。これは自分自身も宣言した時間までに必ず仕事を終わらせるという目標付けにもつながるので良い傾向です。

なぜ今回のパワハラ・労働環境問題が起きてしまったのか?ネット上にある書き込みの殆どが本社で働く人達の書き込みであり、工場で働く人達の労働環境は把握できませんでした。ですのでここからは私の推測になりますが、今回パワハラと長時間労働で精神状態を患った男性は、本社ではなく工場で働いていました。

おそらく本社の会社員の労働環境は概ね良好ですが、もしかすると本社で働く人間を大切にした結果、工場で働く人達に仕事のしわ寄せが行っているということが起きているのかもしれません。本社が残業をしないことで最終の納期管理に影響が出ることもあるので、そのあたりのしわ寄せが工場などにきているということもあり得るでしょう。

工場に関してはまだまだ改善の余地があると言えそうです。また、「上司や部署によって全然違う」という口コミが示すように、全部署で「残業させない取り組み」が浸透しているわけでないようです。各部署の偉い人達全員が共通の感覚が持てるように、上司の教育をする研修があってもいいかもしれません。

では次に、労働時間以外の投稿に関してまとめます。

仕事のやりがいについて

技術の高さで社会貢献できていることがモチベーションに繋がるという口コミが多いことが目立ちました。大きな企業とあり、自社製品を街中でたくさん見かけることが出来ることは大変嬉しいことだと感じられことです。

日立には技術者や事務職、専門職など多くの部門が存在していますが、それぞれにしっかりと教育される人材システムが徹底しており、高いノウハウが引き継がれているとことも強さの1つになります。

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給与について

給料は長く働き続けることでそれなりに上がっていき、安定もしていますが、悪く言えば忙しい人もそうでない人も差はありません。また学歴が大きく左右されることもあるので、将来日立を目指したい方は大学は卒業しておくことをおすすめします。

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女性の働き方について

働き方の改善は進められていますが、いまだ女性管理職は少ないです。事業内容がIT関連や重機、社会インフラなどの男性向けの仕事が多いからといった見方もあります。しかし近年では本社管理においては少しずつ女性管理職も出てきているようなので女性でもしっかりと仕事をもって生活したい方にも良い企業ではないでしょうか。

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福利厚生について

福利厚生は非常に充実です。会社はとてもきれいな状態を保てるように工夫されており、実際にごみなどが落ちているようなこともなく、衛生的に気を配っており、デスクなどが整理整頓しやすい設計であったり、消毒なども配置されています。

トイレの数も多く、女性にとってはとてもありがたい環境ですし、建物の外観から内装もスタイリッシュでエレベーターの絨毯など細部にわたって清潔感が溢れていることも嬉しい点です。

そして年間の休日が多いため、家族のいる方はもちろん、一人の方でもプライベートを充実させることが出来るのです。2年目からは独身寮や社宅も完備で、2年目以降は好きな住居を見つけ、住宅手当をもらうことも可能です。

 

日立の製品への評価は?

電気製品といえば日立というくらい非常に有名なメーカーのため、日立商品の使用者はたくさんいます。またエコに大変力を入れており、どんな商品であっても省エネ、有害物質・二酸化炭素排出の削減などをうたっています。それにプラスして便利な機能を取り入れてくれています。

まずは電化製品の中でも有名な日立の冷蔵庫についてです。真空チルド製品は非常に人気で、主婦の方には良い口コミが目立ちました。野菜入れが真ん中にあることが便利で、整理整頓もとてもしやすい商品です。そのため、古い食材が残ることがなくなりました。

作り置きした方には専用の急速冷凍室がとても便利であると感じているようです。中にはドア部分にマグネットのキッチンタイマーが取り付けられないのが少し不便といった感想もありましたが、それはキッチンの周りに張り付けたり、置いたりと何とでも対策はとれることなので特に問題はないのではないかと感じます。

そして洗濯機ですが、汚れがしっかりと落ちるという高評価が多かったです。縦型とドラム式両方の商品がありますが、縦型の商品は比較的安価で購入することも出来ます。手ごろな価格でありながらしっかりと汚れを落としてくれるというところが良い口コミに繋がっているように思いました。

洗うだけでふっくらするので衣類やタオルをしっかりと伸ばさなければならないという手間も減りますし、衣類同士などの絡み合いもなくなりました。結果、同時に衣類などの傷みも軽減されることもありがたいです。洗濯はほぼ毎日行うものなので洗濯物の傷みが少ないことは非常に嬉しいことです。

簡易乾燥といった機能が付いている商品もありますが、この機能では思っている乾燥は出来ないようです。私もこの機能は使用したことがありますが、ほぼ乾くことはなかったので使うことはなくなりました。

エアコンは手ごろな価格が良いそうで、わかりやすく、使用しやすいといった口コミが多いように思いました。リモコンの壁掛けフォルダも標準で付いているようで小さいことかもしれませんが戻すところがあるというところは助かります。しかし音が気になるといったことや少し故障しやすいといった意見も見かけられました。

そして意外にも新幹線も手掛けている日立製作所ですが、こちらはデザインがとてもかっこいいと評判です。日立の方は非常に良い対応をしていただいたという感謝の口コミがとても多かったです。これは入社当初から受けられる教育がきちんと実っている結果ではないでしょうか。

 

総括

日立製作所は世界をまたにかけて躍進する大企業です。

労働環境問題が取り沙汰されておりますが、働くにあたっては現代の課題である働き方の改善へとしっかり取り組んでおり、ライフワークバランスをしっかりと取ることのできる企業であると思います。

福利厚生もしっかりとしており、結婚して家族を持っていたとしても、独身であっても働きやすい環境が整っている企業であるとの感想を持ちました。しかしながら、全部署でワークライフバランスが浸透しているわけでないようで、それが今回の労働環境問題へとつながったものと思われます。労働環境に関してはまだまだ改善の余地があります。

製品の開発を日々続けていく中で、エコに力を入れているところが非常に特徴的であり、現代の課題に積極的に取り組むことが出来るところはとても日立のよいところです。その中で最先端の機能を取り入れることで私たちの普段の生活を便利にしてくれます。

日立は私たちの生活の中に当たり前のように存在しています。「傍にあった当たり前」な製品を沢山作っていることが最大の強みです。家電などの電化製品によって生活を豊かに、新幹線などの社会インフラ整備によって生活を便利にしてくれています。誰もが知っている企業だからこそ、賛否両論の意見も見られますが、それは認知度が高いからこそです。

日立の精神は「”和“、”誠“、”開拓者精神“を高揚させる」ことです。優れた技術・製品の開発を通じて社会に貢献するということです。また環境との調和ということも掲げています。それが企業の進み方とぶれることなく邁進していることこそ、日立の強みではないかと感じました。