ベンチャー企業

楽天株式会社が創業わずか20年で業界トップに上り詰めた理由

※本メディアはアフィリエイト等の広告を活用して記事を掲載していることがあります。本記事は企業へ取材を依頼し、取材費または試供品等をいただき記事を掲載しています。


こんにちは!本日は、楽天株式会社について取り上げてみます。楽天株式会社は言わずと知れたインターネットサービスを展開する日本のIT企業です。歴史は比較的浅いですが、短い期間にめざましく急成長をした会社です。「楽天市場」、「楽天カード」、「楽天銀行」、「楽天証券」、「楽天トラベル」、「楽天ブログ」、「インフォシーク」など、幾つものビジネスを展開しています。今回は、そんな楽天株式会社の全貌をみていきましょう。

楽天の歴史

楽天株式会社の会社概要は、1997年に設立されました。なんと設立からわずか20年ほどの会社なのです。事業内容は、周知の通り、インターネットサイトの運営を主としています。

楽天の歴史・沿革は、1997年にインターネット上で様々な商品などの取引が出来る楽天市場を開設したことを嚆矢としています。創業以降、ECモールの運営を主体としていましたが、ECモール運営を主体としながらも活動内容を株式販売、クレジットカード、旅行サイトなど次々と関連する事業に手を広げ現在に至ります。

どの事業も比較的順調ですが、特にクレジットカードの伸びは凄まじく、2017年の取扱い量は業界でナンバーワンになりました。

 

楽天の強み

楽天の事業内容の強みは、何と言ってもECモール運営の先行者として圧倒的な会員数と購入者数を持ち、金融サービスや携帯電話など幅広い事業を展開している点です。定期的に「楽天スーパーポイントセール」など魅力あるイベントを開催して購買意欲を掻き立て購入に結び付けるなどの工夫の仕方も、業界でも一つ抜けていると言われています。

EC・デジタルコンテンツ・ポータルメディア・トラベル・通信・証券・保険・銀行・クレジットカード・電子マネーなど70を超えるサービス事業を持ち、かつ様々なグループ内サービスで利用可能な共通IDで利用を関連付けられるのは大きな強みだと考えられます。

 

楽天で働く人の声

楽天で働く人の口コミや評判は、全体としては高めに評価する意見が多いように見受けられます。楽天は設立されてから20年ちょっとという大企業の割には新しい企業であり、日本の伝統的な年功序列的側面が弱く、風通しのよさを高く評価する傾向がやや強いように思われました。ベンチャー企業らしいスピード感があると指摘する人がいる一方で、近年では会社が大きくなりすぎて段々遅くなっていると指摘する声もちらほら見受けられます。

楽天の企業体制や組織文化は、社長のトップダウンが強いことや縦割り体制、ベンチャー気質、上下関係は薄いことなどを指摘する声が多くあります。

“完全な三木谷社長のトップダウンで、概ね重要な決定は社長が行います。”

“意欲の高い人が多く、自分の目標数字を作るにはどうすれば良いか一生懸命に考えてから行動に移します。”

“上下関係がなく、新入社員の意見も尊重されるフラットな社風があります。”

“大規模な割にはスピード感があり、ベンチャー気質が残っています。”

などの意見があります。特に三木谷社長のトップダウンを主張する声は目立っていますが、三木谷社長が絶対的権力を持っていることに否定的な人は少ないです。やはりわずか20年で楽天を大企業にしたのは三木谷社長の手腕によるものであり、社員たちも三木谷社長に絶大な信用を寄せているのだと思います。

給料や福利厚生などの待遇面では概ね満足しているとの声が多いように見受けられます。ただし、長い歴史を持つ企業ではないので福利厚生については、あまり厚くないとする声が見られます。

“給料に関しては成果主義である為、しっかり力を入れて仕事をすれば上がりやすいです。ボーナスも高い方だと思います。”

“基本給はサラリーマンの中ではかなり高い方だと思います。”

“新卒1年目で年収は約400万円ほどで、7年目が年収約700万円と悪くないと考えます。”

“退職金や確定拠出型年金制度などはなく、福利厚生は良いとは言えません。ストックオプション制度があるが、上まで上り詰めることが出来る人以外にはあまり意味のある制度とは思えません。”

と、年収面では悪くないが、退職金など福利厚生面も一緒に考えるとものすごくよいという程ではないと感じている方もいるようです。

新興企業のベンチャー気質が強い企業というと、とにかく働く時間が長いように思えますが、楽天は創業当初よりだらだらと働くことをよしとしない気風があり、仕事とプライベートは調整しやすいとの意見が多いように思われます。

“会社としてワークライフバランスを推進しており、働きやすいです。”

“部署や職域によって異なりますが、とてもバランスはとりやすいと考えられます。”

と近年は特にワークライフバランスに力を入れて取り組んでいる様が伺われます。

 

楽天利用者の声

楽天の商品やサービスは多岐に亘っており、多くの利用者がいます。あまりにたくさんの領域で商品を取り扱っていることから楽天に関わることなく生きていくのが難しいのではないかと思われるほどです。数多くのファンがいる一方で嫌ってあまり使わないようにしているとの声もない訳ではないようです。

楽天は2017年のクレジットカードの取扱い量がトップですが、好んで使う人がいる一方で、「良くない」とする声もあります。

“楽天カードは辛口の評価が多いカードですが、使いこなせばとてもお得なカードです。楽天カード以上にポイントの貯まるカードはありません。”

“今までいくつかのカードを利用してきましたが、楽天のカードが一番良いと感じています。理由はポイント還元率の高さです。ポイントは楽天市場で利用出来て、品揃えも豊富です。”

とポイント還元率の高さから楽天カードを高く評価する声が多くあります。しかし、一方で、

“楽天銀行もあわせて最低レベルです。なにをするにも手数料がかかります。”

“初期に自動リボ払いになっているが、手数料も利息も高いのでそのままにしておくと損をすることになります。”

“入会時にポイントがつくという広告に目がいき、入会しました。しかし、ポイントは全くついていなかったため、電話したものの要領を得ず、ポイントが付かなかった理由は分かりませんでした。”

といつの間にか思っていたプランと違って契約してしまったことや間違いに気づいた後の対応について不満を持つ声が見受けられました。

楽天証券は楽天の証券取扱いを担当している会社ですが、こちらは概ね高い評価がつけられています。

“マーケットスピードを使用しているが、ソフトが安定しています。誤発注がなく、画面が見やすくて良いです。ニュース情報が早くて注文しやすいです。ソフトの基本使用料がかからない点も魅力的です。”

“取引ツールがとても使いやすく、問い合わせにも責任をもって応対してくれます。”

“一番使いやすく、大手なので安心できます。スマートフォンでも取引出来て捜査も簡単で見やすいと思います。”

と手数料の安さや画面操作の良さなどをあげる声が多数あります。しかし、一方で、

“慣れているので使っているもののとりわけ便利だとは思いません。損切りの設定が面倒でついついなりいきで損
切りをしてしまって被害が拡大します。”

”設定が分かりにくいです。”

と、反対の意見も若干ながら見られます。

 

まとめ

楽天で働く人の口コミなどの評判は、三木谷社長のやや強力なトップダウンやベンチャー気質、成果主義の強さ、欧米気質などの特徴をあげる声が多く見受けられます。実力主義的側面も強いようなので、自分の能力を短期的に高めていく気概のある人や、多くの物事にチャレンジしたい人などにとっては良い企業なのかも知れませんが、反面、スピード感が求められる企業なのでじっくりと働きたい人や、変化をあまり望まない人には向かない企業であるとも考えられます。給料は一般と比べるとかなりの高水準だと思われますが、退職金がないことを考えると一般よりやや高い程度に落ち着くとも言えます。また、非正規で時給が良くない割には責任が多いなどの不満もあり、正規と非正規の処遇を埋めていくことも楽天の課題ともいえるかも知れません。

楽天の商品やサービスは多岐に亘って多くの人々の間に根付いており、利用しないで過ごすことが難しいほどです。大型ECサイトの面白さに多くのファンがついている一方で、利用したくないとする意見も少なからず存在します。特にサービスの分かりにくさに難を示す利用者が目立ちます。ポイントサービスは魅力的なものの利用期限が早くて結局使えないとの声もありますので、このあたりの不満をくみ取り顧客離れを起こさないようなサービス展開をしていくことが楽天に必要ではないかとも考えられます。