角弘という青森県有数の企業

株式会社角弘とは?

 

青森では知名度の高い株式会社角弘ですが、どのような会社なのでしょうか?

まずは会社が概要や現在に至るまでの歴史からご紹介しましょう。

 

株式会社角弘の会社概要

株式会社角弘は青森県青森市に本社がある会社です。

鉄鋼や土木、建築資材、生活用品、保険、電子機器、プロテオグリカンなど幅広い品目を取り扱っています。

東北を中心に事業拠点が25ヶ所あり、他にも石油サービスステーションや専門店、プロテオグリカン研究所などを運営しています。

設立されたのは明治時代にあたる1883年8月で、130年以上の歴史を持つため青森では老舗企業として有名です。

 

角弘が創設された当時、社名は「弘前農具会社」でした。

津軽藩の家老であった大道寺繁禎が、近代農具関連の製品販売を行うために15人の共同出資者を募り、資本金3000円で設立されました。

1888年に小坂鉱山などの鉱山と取引をはじめ、その10年後の1898年に「弘前農具株式会社」へと社名を変更します。

その後、1907年に現在の本拠地となっている青森市に支店を出しました。

 

大正に入ってから経営の近代化を目指して動き出します。

1922年に再び社名を変更し、「株式会社角弘銅鉄店」にし、青森市内で初めて鉄筋コンクリートの青森支店を設立させました。

さらに、1926年にはニューヨーク・スタンダード・ヴァキューム石油会社の代理店となり、石油サービスの事業を取り組み始めます。

 

昭和に突入するとさらなる飛躍を目指し、事業の幅や拠点をどんどん広げていきました。

1927年にはフォード自動車会社の副代理店となり、弘前市に出張所を開設します。

その3年後の1930年にはフォード自動車会社の青森県下特約店となり、自動車販売部を開設しました。

その後も八戸市に出張所、津軽急行自動車株式会社、青森日産自動車販売株式会社なども誕生させています。

1961年には社名を「株式会社角弘」と、現在の名称に改称します。

石油や自動車だけではなく、コンクリートや建築資材、硝子サッシ、プロテオグリカンの研究、化粧品などグループ会社と共に幅広い事業を青森や東北で展開し続けています。

角弘のルーツは「ものづくり」ですが、今でもその精神を受け継ぎ、新規事業への参入も積極的です。

 

角弘では現在、建築からIT事業まで9つのグループ会社があります。

「株式会社青森電子計算センター」と「株式会社青森共同計算センター」では、電算処理の受託やソフトウェア開発、機器販売を行っています。

「株式会社ビジネスサービス」は青森でパソコンショップ、ドコモショップを運営する子会社です。

建築資材や製造加工に関する子会社には「角弘エスアンドエー株式会社」、「角弘生コンクリート株式会社」、「畑中産業株式会社」があります。

「弘前工業株式会社」は土木建築工事の設計・施工、「株式会社カクヒロ船場」で店舗内装の設計と施工を行っています。

建築資材販売に関わっているのは「八弘産業株式会社」です。

子会社との連携で幅広い事業を実現しており、事業を通じて建設から暮らしまでトータルで人々を支えるサポートに務めています。

 

 

青森県の主な地場企業

青森県では角弘以外にもたくさんの地場企業があります。

どのような企業があるのか、県内売上上位の企業や角弘の業績をご紹介しましょう。

 

【ヤンマー農機販売株式会社】

トラクタやコンバインといった農業機械、建設機械、小型・大型エンジンなどの開発、製造、販売を行うヤンマーの製品を販売している会社です。

農業機械の最大手傘下であるため、青森県内でトップの売上高を維持していました。

元々角弘も農具の販売を行う会社でしたが、リンゴの栽培など農業が盛んな青森にはニーズのある事業と言えるでしょう。

2014年にヤンマー農機販売会社はヤンマーアグリジャパン株式会社に変更されています。

 

【株式会社吉田産業】

八戸市に本社がある会社で、角弘と同じく建設資材の販売と気象事業などを行っています。

内装や外装、素材系の商品を豊富に取り扱い、機能性やデザイン性などにこだわった住宅建材を提供しています。

こちらの会社も東北地方で事業を展開しており、知名度の高い会社であると言えるでしょう。

建築や土木といった事業も展開しており、県内では第2位の売上高となっています。

 

【ガスエナジー株式会社】

木更津石油ガスとファミリーガス、第一瓦斯、九州紅―、畑中プロパンが合併し、東北石油ガスの存続会社として誕生しました。

本社は東京都千代田区ですが、青森でもLPガス中心に事業を展開していました。

兄弟会社のグロリアガスやエナジーガスの子会社と共に、2010年に合併統合をし、現在は「グローブエナジー株式会社」となっています。

合併統合によりLPガスの直販顧客は約20万件、取扱数量は年間約12万トンにまで増加し、大手LPガス販社となりました。

三井丸紅液化ガス(ENEOSグローブ株式会社)の傘下企業でもあったので、青森県では角弘に次ぐ第4位の企業でした。

 

【東和電材株式会社】

青森市に本社を構えている会社で、県内や秋田、埼玉に営業所を展開しています。

主な事業は一般電設資材や電設器具・工具、環境省エネ商材の卸販売を中心に展開しています。

こちらの会社も昭和創業の老舗企業であることから、青森でも親しまれており、売上高は県内5位を誇る企業です。

 

【売上高3位を誇る角弘】

2012年の売上高ランキングで角弘は313億円の売り上げで第3位でした。

県内3位ということもあり名実ともに有名な企業でもあります。

では、最近の業績はどうなっているのでしょうか?

2017年の実績になりますが、売上高は約300億円台をキープしているようです。

この水準を維持し続けているということは、青森県内でも未だ上位をキープし続けている地場企業と言えるでしょう。

上位の企業は大企業の傘下に入っていることが多いですが、角弘はどこにも属さない中堅企業です。

農具から始まり、現在は建築や石油、IT、食品、美容など幅広い事業に着手しており、青森県内の生活を長年支え続けています。

生活に欠かせないものを中心に扱っているため、飛躍的な事業展開を達成しているのでしょう。

 

 

株式会社角弘が手がける事業

 

株式会社角弘は元々農具会社として農具や一般金物の販売をメインに創業を開始しました。

しかし、現在は幅広い分野に携わり複数の事業を手掛けています。

角弘が取り組むそれぞれの事業内容について紹介していきましょう。

 

 

【建築資材・建設工事関連事業】

角弘は建築資材の製造ならびに加工、販売の他、店舗や住宅などの住宅建設工事請負の事業に携わっています。

建築資材や製造加工においては「角弘エスアンドエー」や「角弘生コンクリート」「畑中産業」が提携事業となっています。

さらに、鉄鋼製品や生コンクリート、アルミサッシなどの資材販売などにも関与し、住宅や店舗の内装や設計・施工・リフォームなども展開中です。

建設資材やリフォームは弘前工業やカクヒロ船場、八弘産業を通じて行っています。

 

 

【情報処理事業】

 

青森電子計算センターや青森共同計算センターを通じて、電算処理の受託からソフトウェア開発、機器販売事業などのビジネスサービスを提供しています。

情報システムの調査・分析・開発・運用保守などに加え、各メーカーのICT製品の販売なども手掛けています。

ビジネスサービス分野では青森県内でパソコンショップを運営し、パソコンなどの電子機器や周辺機器の修理、システム開発、ホームページの作成、「ドコモショップ」の運営なども事業の一つです。

 

 

【ガソリンスタンド運営】

 

角弘は1926年に「ニューヨーク・スタンダード・ヴァキューム石油会社」の代理店になったことからスタンド事業を始めています。

1931年には青森県下代理店を引き受け、弘前市大官町で2番目に規模の大きいガソリンスタンドを開設しました。

現在は青森県のみならず東北エリアに16ヶ所のガソリンスタンドを構え、自動車燃料や軽油など、各種石油製品の卸・直売を行っています。

 

 

【プロテオグリカン事業】

プロテオグリカン事業は、今角弘が最も力を入れている事業の一つです。

プロテオグリカンとは、たんぱく質と糖を結合させた成分の一種で、人間の肌や軟骨を支えるための細胞外マトリックスを形成させるためのものです。

現在美容面で注目されている成分だけあって、研究所や専門ショップを展開し商品販売に加えて、地元企業の商品開発にも注力しています。

最近はプロテオグリカンを配合させたリンゴ酢やフェイスパックなどの商品開発が進み、女性顧客から喜ばれています。

専門ショップは青森県以外に岩手県、秋田県にも進出し、店舗拡大に挑んでいます。

 

 

【農業資材販売業】

 

会社設立当初から取り組んでいた農業資材に関する販売業も継続中です。

「カルリン」という農薬資材の研究・開発に努め商品販売を行っています。

カルリンはプロテオグリカンの製造途中に使用する食用酢から作られた資材で植物の生育を促すための資材です。

自然由来により安全性が高く、環境に優しいことから商品化を実現させました。

これには無農薬のりんご栽培を成立させた『奇跡のリンゴ』で有名な木村秋則氏によるサポートのもと、開発された商品です。

現在は青森県特別栽培農産物に使われる資材として認証され、果物や野菜、水稲などの農産物に活用されています。

 

このように角弘は複数の事業を展開し、東北を中心に営業所や拠点を構えています。

既存事業を存続させながら先進的な商品も手掛けており、今後も多種多様なニーズに対応できる事業を展開させていくことでしょう。

 

 

今後の展開について

 

ここまで角弘の会社概要や手掛けている事業についてご紹介してきましたが、今後の展開についてどのような取り組みを行っていくのでしょうか?

事業内容や採用情報などから考察していきます。

 

角弘の事業内容でもご紹介したように、かなり幅広い分野まで事業を展開しています。

 

これは、会社のキャッチコピーである「建設から暮らしまで」をモットーにしているためだと言えるのですが、私達の生活を十二分にサポートする形で幅広い分野に参入していることが分かります。

 

特に驚きなのは、プロテオグリカンの製造販売です。

一見建材や農業資材などとは関係ない分野となりますが、角弘は生活面におけるあらゆるサポートを提供する企業でもあるので、プロテオグリカン事業はまさに角弘の事業分野の広さを示す事業になっていると言えます。

 

会社のキャッチコピーが変わらずに続くのであれば、これからも様々な分野に進出し、角弘ブランドを確立させていく可能性は十分に高いです。

 

 

【求めている人材から考察する今後の展開】

 

角弘では正社員のエントリーを受け付けています。

どのような人物を求めているかというと、主に6つのポイントを持った人を見極めているようです。

 

・将来を見通して行動できる

・チャレンジ精神を持っている

・チームワークを大切にできる

・仕事の基本を重視できる

・トレンドを読み取り、創意工夫できる

・仕事に対して興味・関心が高い

 

仕事をする際の計画性や基本はもちろんですが、チャレンジ精神を忘れず、創意工夫しようとする姿勢を慮っていることが分かります。

また、角弘では様々な事業を行っていますが、それぞれの仕事に興味を持っていて興味・関心が高い人を求めています。

このことから、角弘は現状維持という考えはなく、今後もより様々な事業にチャレンジしていくのではないでしょうか?

 

■まとめ

 

今回は青森県有数の企業とも称される株式会社角弘についてご紹介してきました。

角弘は明治時代に創業し、青森県内でも老舗企業として知られています。

 

そんな角弘は元々農具を取り扱う会社だったのですが、徐々に建築や石油、自動車販売など、幅広い商品・サービスを取り扱うようになっていきました。

 

手当たり次第に手を出しているだけでは?と思われてしまうかもしれませんが、これは角弘がモットーに掲げている「建設から暮らしまで」という言葉通りに事業を展開しているだけなのです。

 

暮らしをトータルで支えてくれる角弘は、現在青森県では欠かせない企業となっています。

 

青森県内には角弘以外に地場企業が数多く存在しています。

そんな中で角弘は2012年の売上高ランキングで3位となりました。

大手傘下の企業とは異なり、地元に根付いた企業として県民にも愛されています。

将来的にも事業をさらに拡大する可能性は高いので、今後の活動にもぜひ注目してみましょう。