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RSアセットマネジメントの総運用資産額はどのくらい?実績と太陽光発電の将来性

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RSアセットマネジメントは、全国に多数の再生可能エネルギーの発電機を設置し、運用実績を上げています。

設置数は増加傾向にありますが、現時点でどれくらいの総運用資産額に到達しているのでしょうか?

今回はRSアセットマネジメントの会社概要や総運用資産額、さらに太陽光発電投資の将来性についてご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

RSアセットマネジメントの会社概要

 

2013年3月に設立されたRSアセットマネジメントは、東京都港区赤坂に本社がある会社です。

事業内容は太陽光設備など再生可能エネルギーファンドに対する、アレジメント事業とインベストメント事業、それらに関わる事業となっています。

アレジメント事業について

若手のアセットマネージャーが主体となって行われている事業です。

アセットマネージャーは太陽光発電投資をしたい人に向けて、最大限の出資リターンにするためのファンドストラクチャーを構成してくれます。

出資者は資産運用を目的とした特別目的会社(SPC)を設立し、連携会社を通じて太陽光設備を設置し、それをRSアセットマネジメントのアセットマネージャーが資産管理をしてくれるという仕組みです。

設備の設置候補地の選定や設置、運用中のメンテナンスなどは、提携会社に一任しており、コストを抑えつつ効率よく取得できます。

また、SPCの事業は金融機関からノンリコースローンで借入できる案件だけを投資対象にしているので、レバレッジをかけてより出資リターンを大きくすることも可能です。

そして、RSアセットマネジメントは資産運用や設備のメンテナンス状況などは、透明性の高いレポートにまとめ、タイムリーに提供してくれるので、運用状況が常時分かり安心です。

 

インベストメント事業

太陽光発電設備を持つSPCに匿名組合出資(TK出資)を行う事業です。

TK出資を行うことで、出資を受けたSPCは設備の取得や運用に資金を充てることができるので、安定した収益の確保を実現できます。

出資により太陽光発電の設備取得のハードルも下がるので、太陽光発電の普及にもつながると考えられるでしょう。

TK出資は不特定多数の出資者が匿名で出資し、出資を受けた事業者は利益に応じて出資者に分配する仕組みとなっています。

投資のリスクは出資した分になるので、最小限のリスクで運用が可能です。

事業分野について

RSアセットマネジメントでは、太陽光発電以外にバイオマス発電や風力発電、地熱発電、水力発電も事業分野としています。

バイオマス発電と風力発電に関しては、現時点では準備中ですが設置実績に含まれています。

バイオマス発電では、設備を動かす燃料を確保するために合弁会社を設立し、マレーシアやシンガポールなど東南アジアの企業と事業を提携しています。

また、大手商社などと連携して、アジアを中心に環境事業を展開し、環境問題の課題をクリアする支援も行っているそうです。

その他に、市場調査や専門知識・ノウハウ、これまでの実績をもとに、新規環境ビジネスのスタートアップを支援するコンサルティングも行っています。

 

投資というと利益が重視されますが、RSマネジメントは「安全かつ安定した電力供給への貢献」という考えを経営理念としています。

そのため、ファンドストラクチャーも欲張ったものせず、社外の弁護士や会計士など専門家からのアドバイスと投資シミュレーションを重ね、出資者とも協議して構築しています。

電力は質と安定性が求められる時代になったからこそ、RSアセットマネジメントは再生可能エネルギーの活性を促すために事業を展開しているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RSアセットマネジメントのこれまでの総運用資産額

 

2020年8月上旬時点では、RSアセットマネジメントは全国80箇所以上の場所で再生可能エネルギー設備の設置実績を持ちます。

合計容量にすれば、約450MWを超えていました。

そんなRSアセットマネジメントの総運用資産額は、運用を始めた時点と比べて上昇しているのでこれまでの推移を見てみましょう。

【太陽光発電】
・2014年…3,134百万円
・2015年…14,685百万円
・2016年…30,147百万円
・2017年…77,693百万円
・2018年…113,663百万円
・2019年…168,501百万円

【バイオマス発電】
・2018年…10,424百万円
・2019年…10,424百万円

【風力発電】
・2019年…7,852百万円

【合計】
・2014年…3,134百万円
・2015年…14,685百万円
・2016年…30,174百万円
・2017年…77,693百万円
・2018年…124,087百万円
・2019年…186,777百万円

RSアセットマネジメントは太陽光発電を中心としているので、運用総額も太陽光発電が占めていると言えるでしょう。

2016年から2017年から設置実績が増えたことで、運用総額はぐんと上がったと考えられます。

さらに2018年と2019年にはバイオマス発電と風力発電の実績も加わり、2020年1月時点で総運用資産額が1,860億円を超える金額に到達しました。

RSアセットマネジメントの実績では、2021年以降に完工する予定の案件も複数あり、今後も設置数と合わせて総運用資産額は順調に増えていくでしょう。

 

太陽光発電投資の将来性

 

温暖化や発電に必要な燃料の枯渇など環境問題を受け、クリーンかつ無限な資源である再生可能エネルギーは次世代を担うエネルギーと注目されています。

非常に将来性が期待できる資源であるため、投資分野でも目を置かれています。

しかし、本当に将来性がある投資なのでしょうか?

・固定価格買取制度と売電価格について

太陽光発電の売電買取では、固定価格買取制度(FIT制度)を利用できます。

この制度は売電契約をしてから10年または20年間は、その年に決められた売電価格で売れるという制度です。

例えば、契約した投資の売電価格が20円+税だった場合、10~20年間は20円+税の売電価格で固定されます。

この売電価格が固定になる制度から、太陽光発電は安定した利益が得られると注目が集まったわけです。

 

しかし、毎年決まっている売電価格は年々減少している現状です。

FIT制度が始まった時点で事業用太陽光発電の売電価格は40円でしたが、2019年は14円/kWでした。

そして、2020年度の事業用太陽光発電の売電価格は、10kW~50kW未満は13円+税、50kW~250kW未満は12円+税と下がっています。

その上、FIT制度は最大20年なので、その後の売電価格やそもそも売電ができるのかという不安を持つ人が多いのは事実でしょう。

 

・FIT制度の見直し

FIT制度は2018年に改正されています。

2020年4月から50kW未満の低圧電力は全量売電(発電した電力を全て売電する方法)ができなくなり、単価は余剰電力に適用されることになりました。

 

さらに、FIT制度の認定は自家消費率が30%以上を超えており、自立運転機能を備え災害時に使えることも条件としています。

低圧電力の設備で運用する場合は、30%ほど自家消費するための設備を設置し、全量売電にならないように対策しなければなりません。

太陽光発電ではありませんが、バイオマスや小水力発電など地域一体となる発電方法でも、災害時の電気・熱活用、地方自治体が主体的に取り組みなど、地域活用要件が必要となりました。

今後もFIT制度は定期的に見直しがあると考えられるので、これから太陽光発電を始めるという人はよくチェックしておく必要があるでしょう。

 

・FIT制度が終了しても売電は可能なのか

FIT制度の期限が満期を迎えれば固定の売電価格では売れなくなってしまいます。

制度がスタートして10年を経過したので、すでに終了している設備も多いです。

しかし、新電力会社の中にはFIT制度が終わった設備に対しても売電を行う方針を決めたところも多いので、FIT制度が終わっても電気を売り続けることは可能です。

また、日中だけ自家消費し、夜間は余剰分を売電に出すという使い方もできるでしょう。

価格が固定でなくなり、売る新電力会社によって価格差が出るという点がデメリットですが、20年経過しても電気が売れなくなる可能性はまずないと言えます。

FIT制度が終わる設備は今後続々と出てくるので、新しい入札方法ができる可能性もあるでしょう。

 

・環境問題の解決において需要はなくならない

太陽光発電のエネルギーとなる太陽光発電は自然界のエネルギーであり、Co2など有害な物質を発しないので安全性が高いです。

その上、太陽は晴れていればどこにでも射すので、枯渇しない資源です。

火力発電で使われる化石燃料は燃やすと有害物質を排出するので、環境に対する課題の1つとして挙げられています。

 

また、有限な資源であるため、枯渇のリスクがあります。

日本は石油などの化石燃料の資源を持たないため、海外輸入に依存している状態です。

しかし、太陽光発電および再生可能エネルギーは輸入に頼る必要がないので、日本でも自給自足できるようになります。

環境問題の解決につながるエネルギーであるため、太陽光発電の需要は今後も途切れることはないでしょう。

国でも普及を推進しているので、需要が絶えないという意味で投資としての将来性は十分に期待できると言えます。

 

・RSアセットマネジメントの将来性

RSアセットマネジメントは2013年からの設立ですでに多数の実績を上げています。

また、取引先を見てみると京セラコミュニケーションシステム株式会社や株式会社東芝、株式会社日立システムズ、大和ハウス工業株式会社、コスモエンジニアリング株式会社など大手企業の名が出ています。

 

最近ではSBIホールディング株式会社や株式会社プロスペクトと、再生可能エネルギー事業での業務提携が合意されました。

大手企業との取引があるということは、社会的な信頼が大きいと言えるでしょう。

太陽光発電の施工や保守も大手EPCが行っているので、その点も安心感があります。

これからも再生可能エネルギー分野の事業と連携し、事業を拡大させていくと期待できます。

 

今回はRSアセットマネジメントの総運用資産額についてご紹介しました。

2020年1月時点で総運用資産額は1,860億円を到達しており、設置実績も増えているので運用額は右肩上がりが続くと予想できます。

太陽光発電に関しては固定買取価格の減少やFIT制度の終了など不安な部分もありますが、売電や太陽光発電の需要は途切れないと考えられます。

そのため、環境問題の解決に貢献しながら、地道に利益を出せるという点では将来性がある投資と言えるでしょう。