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ジャニーズ事務所の会見に関する郷原弁護士の意見を徹底検証!

2023年の旧ジャニーズ事務所の記者会見について、郷原弁護士の批判内容をご紹介します。また、旧ジャニーズ事務所と共に会見に登壇した木目田弁護士の意見についてもリサーチしています。木目田弁護士が出しているニューズレターも紹介しているので、誹謗中傷や個人攻撃について気になる方は参考にしてください。

郷原弁護士のプロフィール

まずは郷原弁護士のプロフィールをご紹介します。

名前 郷原 信郎
1955年 島根県松江市生まれ
1977年 東京大学理学部卒業
1983年 検事任官
公正取引委員会事務局審査部付検事、東京地検検事、広島地検特別刑事部長、法務省法務総合研究所研究官、長崎地検次席検事、東京地検検事(八王子支部副部長)(2003年から桐蔭横浜大学大学院特任教授を兼任)
2004年 法務省法務総合研究所総括研究官兼教官
2005年 桐蔭横浜大学法科大学院教授(派遣検事)、コンプライアンス研究センター長2006年 検事退官
引き続き、桐蔭横浜大学法科大学院教授・コンプライアンス研究センター長
2008年 郷原総合法律事務所 開設
2009年 名城大学教授・コンプライアンス研究センター長
2009年 総務省顧問・コンプライアンス室長
2012年 関西大学特任教授
事務所名を「郷原総合コンプライアンス法律事務所」に変更
2014年 関西大学客員教授(~2016年3月)

また、国土交通省公正入札調査会議委員等の公職にも携わっています。

旧ジャニーズ事務所の会見については、郷原弁護士が書かれた記事で次のように述べています。

最近、企業の不祥事対応で、大手法律事務所の弁護士チームが危機対応に関わることが多くなったが、今回の記者会見には、東山紀之社長、井ノ原快彦副社長とともに、木目田裕弁護士らが会見者として登壇し、記者の質問に答えるなど前面に出て対応した。その記者会見という危機対応の場で新たな不祥事が発生したことは、企業の危機対応への弁護士の関与の在り方が問われる事態だと言えよう。

引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/997178f114599a30dcd38203b77395b293d9aeb9

社長、副社長とともに登壇した木目田弁護士の対応を批判している旨が記載されていました。

また、X(旧:Twitter)では次のように発言しています。

【23年日経弁護士ランキング】https://nikkei.com/article/DGXZQOUC0797Q0X01C23A1000000/「危機管理・不正対応分野は、木目田裕弁護士がトップだった。旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡る一連の危機対応に対する助言」

今年も危機管理部門、ぶっちぎりのトップは木目田弁護士。これが、日経新聞弁護士ランキングの現実。

引用元:https://twitter.com/nobuogohara/status/1730823948097736994

郷原弁護士はこれまで、大学の特任教授を務める傍ら、コンプライアンス研究センター長としてコンプライアンスに関する活動を続けてきました。多くの企業不祥事で当事者の企業に助言や指導を行うことを専門としており、これは木目田弁護士と共通する点でもあります。

木目田弁護士とは

次に、木目田弁護士のプロフィールをご紹介します。

名前 木目田裕
1991年 東京大学法学部第一類 (LL.B.)
1993年 – 2002年 検事
1997年 – 1998年 東京地方検察庁特別捜査部
1998年 – 1999年 Notre Dame Law School (米国) 客員研究員
1999年 – 2001年 法務省刑事局付(総務課・刑事課担当)
2001年 – 2002年 金融庁総務企画局企画課 課長補佐
2002年 - 西村あさひ法律事務所入所

危機管理実務の創始者であり、報道等で注目を集めた主要な企業不祥事の多くで対応をアドバイスしたり、第三者委員会や調査委員会の委員等を務めたりと、様々な活動を行っています。

所属する弁護士事務所のサイトではニューズレターを更新し、誹謗中傷や個人攻撃に関する情報を発信しています。

木目田弁護士が出しているニューズレターは実は…

木目田弁護士が出しているニューズレターでは、誹謗中傷などに対する様々な対策が挙げられています。

たとえば「誹謗中傷者を相手にしない」。中傷してきた相手に抗議やクレームをしても、かえって逆上させたり仕返しをされたり、誹謗中傷や個人攻撃をエスカレートさせる可能性があります。そのため、基本的な対応策は、黙殺、つまり誹謗中傷者を相手にしないこと、と書かれています。

ただ、それでも個人攻撃が止まない場合、相手にしないままでは本当に泣き寝入りになってしまいます。そうした悪質な行為を受けたときに、やむを得ず抗議や法的手段にうつることもあります。

木目田弁護士はあるニューズレターの冒頭で次のように書かれていました。

私は弁護士として誹謗中傷への対応を企業や個人にアドバイスしてきました。また、私自身も特定の人物から執拗な誹謗中傷や個人攻撃を受けています。”

引用元:https://www.nishimura.com/sites/default/files/newsletters/file/corporate_crisis_management_240322_ja.pdf

これは、郷原弁護士からの批判に対する反応と受け取ることもできます。真相はわかりませんが、弁護士という職業と大手芸能事務所の不祥事にかかわっていることから、世間から注目を浴びやすいことは間違いありません。

SNSが発展している現代では、著名人だけでなくすべての人が誹謗中傷の被害者になる可能性があります。もし被害を受けた場合どのように行動すればいいのか、木目田弁護士のニューズレターではわかりやすく説明されているため、チェックしておくことをおすすめします。

今後の展開についての考察

今回は旧ジャニーズ事務所の記者会見について記事を書いた、郷原弁護士の意見をご紹介しました。

それに関連して、会見に登壇した木目田弁護士のプロフィールやニューズレターについてもリサーチしました。

記事の中で郷原弁護士は、社長、副社長とともに登壇した木目田弁護士の対応を批判していました。

一方木目田弁護士は、誹謗中傷や個人攻撃に関するニューズレターを出しており、弁護士として誹謗中傷への対応を企業や個人にアドバイスする傍ら、自身も特定の人物から執拗な誹謗中傷や個人攻撃を受けていると書かれていました。これは、郷原氏の批判に対する反応とも受け取れます。

真相はわかりませんが、どちらの弁護士もコンプライアンスや誹謗中傷に関するスペシャリストです。ひとつの意見にとどまることなく様々な意見から見ていくことが、旧ジャニーズ事務所の問題には必要なことではないでしょうか。

誹謗中傷や個人攻撃は、誰もがされる可能性のあるものです。興味がある方は木目田弁護士のニューズレターを調べてみてください。基本的な対策や重要なトピックなどを知ることができます。

また、著名人が特定の人を批判するような記事を書いた場合、その記事が引き金となって、一般の片からの誹謗中傷が増える可能性もあるのではないでしょうか。
批判的な記事を書くことはこのような副次効果もあるかもしれないので、特定の人を中傷するのはあまり良くないことですよね。

今後は旧ジャニーズ事務所だけでなく、様々な企業の対応や動向が注目されていくでしょう。