夏目光学は、光学レンズの製造を手掛ける企業で、ものづくりができる仕事に興味がある方に注目されています。
なぜなら、歴史ある企業で、独自の技術が豊富であるため、他社にはないものづくりができるからです。
しかし、実際の働きやすさなどは、働いている社員の声なども参考にしながら見極めていく必要があります。
今回は、夏目光学の会社概要に加え、口コミや先輩社員の声から実際の職場環境などを紐解いていきましょう。
夏目光学について

まずは、夏目光学の会社概要を見ていきましょう。
会社名:夏目光学株式会社
設立:1947年4月7日
創立者:夏目哲三
代表者:細江国彦
資本金:6,000万円
従業員数:260名(2025年1月現在)
本社:長野県飯田市鼎上茶屋3461
テクノロジーセンター:長野県飯田市川路1200-29
東京オフィス:東京都新宿区西新宿1-22-2新宿サンエービル8階
事業内容:高精度光学レンズ素子(オプティクス)の開発・製造・販売
光学設計、および光学ユニットの開発・製造・販売
グループ会社:タックコート株式会社
夏目光学は、1947年に創立された歴史ある企業で、現在のメイン事業であるレンズ製造は1956年から手掛けています。
光学レンズメーカーとしての実績も豊富なので、光学分野に興味がある方、理系文系問わずものづくりが好きで新しいことをやってみたい方に人気の企業です。
採用情報や社内制度もチェック!

ここからは、夏目光学の採用情報や社内制度を見ていきましょう。
採用や福利厚生などについて
・初任給:
高卒 168,000円
短大 189,000円
大卒 203,500円
院卒 215,500円
・勤務時間:8:00〜17:00(実質労働時間:7時間50分)
・休日:年間117日
・通勤手当(夏目光学の通勤手当規定に基づき一定額支給)
・時間外・休日出勤手当(法廷算定額を支給)
・子育て支援手当(夏目光学の賃金規定に基づき支給)
・住宅補助(夏目光学の賃金規定に基づき支給)
・会社業績によって賞与支給
・年間の個人業務成績や目標達成度によって昇給決定(年1回)
・健康保険・厚生年金・雇用保険
・制服貸与
・親睦会行事(年2回)
スキルアップ支援
夏目光学は繊細な光学ガラスを扱いますが、業務を行う上で必要な応募資格は特にありません。
というのも、入社前に光学を学んでいた社員は少数で、ほとんどの人が入社してから光学レンズについて学び始めるからです。
そのため、夏目光学には、入社後に業務について詳しく勉強できる環境があります。
具体的には、レンズを加工・検査するにあたって最低限必要な資格が取れる「社内資格制度」や、実務に必要な資格の研修費用を会社が負担してくれる制度などです。
少しでも夏目光学が気になる方は、選択肢の1つとして検討しても良いかもしれません。
若手活躍研修
自分に自信がなく、なかなか意見が言えないという悩みを抱えている社員も少なくありません。
特に若手は、「自分の意見なんて通るはずがない」と考えがちになることから、アイデアが浮かんでいても、伝えずに終わってしまうケースが多いでしょう。
夏目光学は、そんな状況を打破するべく、若手活躍研修を実施しています。
若手活躍研修では、社員一人ひとりのライフプランとキャリアを描きつつ、仕事観や成長可能性を紐解いていくのが主な内容となっています。
この研修によって、自分の意見が言えるようになったり、様々なことや状況を他責ではなく自責として捉える事ができるようになったり、成長を実感する社員が増えています。
夏目光学では、業務に必要な技術だけではなく、マインド面での成長も期待できるのです。
先輩からのアドバイスもスキルアップに
製造とは無関係な文系を学んできた社員もいます。
夏目光学では、数学についての知識が欠かせない仕事もありますが、数学が苦手な文系の方でも十分に活躍できる環境が整っているのです。
もちろん、努力も必要になりますが、先輩からのアドバイスによって、伸び伸びと業務に取り組めます。
「光学レンズに興味はあるけど、今まで文系科目を学んできたから」と諦める前に、そのような先輩も多くいると知った上で、検討してみるのがおすすめです。
実際の職場環境はどうなの?
では、実際の職場環境がどうなっているのかチェックしていきます。
上司や同僚との人間関係について
光学ガラスという繊細なものを扱う性質上、夏目光学には保守的な社員が多いという口コミが見られます。
もちろん保守的な部分もありますが、設定値を加工機に指令するところまでの自動化に挑戦するなど、今よりも効率的に作業ができる環境づくりを進めている部署がほとんどです。
このようなシステムづくりは、熟練の社員だけでなく、若手社員が発案者になることも。
つまり、自分の意見が言える、上司にしっかりと耳を傾けてもらえるという環境が確立されているのです。
職場の人間関係は、業務内容と同じくらい大切なポイントですが、夏目光学であれば、過度に心配する必要はないでしょう。
工場や設備について
夏目光学は、一般的に用いられる産業用レンズだけでなく、特殊形状・超高精度の光学素子開発も手掛けています。
特殊形状・超高精度の光学素子は、ナノレベルの技術を求められる製品です。
そのため、温度や湿度、振動まであらゆる要素を厳しく管理した加工環境が欠かせません。
夏目光学テクノロジーセンターは、そんな光学素子製造に対応できる、高いレベルの加工環境を整えています。
製造業の中でもより貴重な経験を積みたい、確かな技術を身に付けたいという方にぴったりな環境だといえるでしょう。
研修制度やスキルアップの支援はあるの?

ここからは、夏目光学で働く先輩の声を参考に、どのような研修制度やスキルアップの支援があるのかを見ていきましょう。
ネットの口コミ・評判

次に、夏目光学で実際に働いている社員による口コミや評判を見ていきましょう。
“生産状況にもよるが、基本的に休暇の調整はしやすい。有給申請も特に断られるといったことは無いため、休みやすい風土はできている。
部署によっては残業が恒常的になっており、部署内の一部の作業者に業務量が偏る傾向にある。”
引用元:https://en-hyouban.com/company/10105921650/kuchikomi/10204285/
休暇の調整がしやすいといった口コミがありました。
いくら光学レンズや製造業に興味があっても、ライフワークバランスが悪ければモチベーションを保てません。
仕事だけでなく、プライベートの時間もしっかりと充実させられる企業は、まだまだそう多くないでしょう。
しかし、残業をする人が偏るという内容も書かれています。
会社では、社員全員で仕事に取り組み、早めに仕事を終わらせるというのが理想です。
光学レンズの製造は微細な作業もあり、経験が浅い社員では取り組みづらいケースが多いため、どうしても熟練の社員の力が必要になってしまいます。
とはいえ、この実情は、夏目光学に限ったことではありません。
どの企業であっても、経験豊富な社員は頼りにされるものです。
したがってこれからの世の中では、こういった環境や状況は全員で改善に当たることが求められるでしょう。
自分が指導する側になったとき、どのように知識や技術を伝えていくかも考えながら成長していけると良いですね。
“近隣エリアではとても良い会社と評判は高いです
独自の技術があり、ライバル企業が少ない加工技術があります。
取引先に大手企業があり、中小企業としては安定していると思います”
引用元:https://www.openwork.jp/one_answer.php?vid=a0A2x00000K4Ecm&qco=9
夏目光学は、製品加工に使う治工具類も設計から生産まで自社で行っているため、独自の技術も豊富です。
これら独自の技術は、大手企業に負けない存在感につながるので、将来性も見込めること間違いなし。
また、企業としての評判が高いので、仕事がなくなるリスクが低いのは大きなメリットですね。
“光学素子ガラスという繊細かつ要求精度の高い製品を扱えるという貴重な経験ができる。”
引用元:https://www.openwork.jp/one_answer.php?vid=a0A2x00000IgwwW&qco=4
光学素子ガラスを扱えることに魅力を感じるという口コミも多くありました。
光学ガラスは、特殊産業用カメラなどの映像系に使われるだけでなく、
半導体製造装置や医療機器などにも使われており、幅広い場所で活躍しています。
様々なところで活躍している製品の製造に自ら携われるのは、大きなやりがいに繋がるでしょう。
まとめ

今回は、夏目光学の会社概要や口コミ評判、職場環境の実態などをご紹介しました。
夏目光学は長きにわたって光学レンズ製造を手掛ける企業なので、独自の技術を豊富に持っています。
また、将来性があるだけではなく、知識や技術に自信がなくても入社後に学んでいける、自分のアイデアも発言しやすいなど、職場環境にも多くのメリットがあることがわかりました。
これは、長く安心して働きたい方にとって欠かせない要素です。
製造業や光学分野、ものづくりに興味がある方は、ぜひ選択肢の1つとして検討してみてください。
よくある質問
最後に、この記事では触れられなかった点や、多くの方が気になるであろう疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q. 文系出身者や光学の知識がない未経験者でも、本当に活躍できるのでしょうか?
A. はい、出身学部や入社前の知識に関わらず、十分に活躍できる環境です。
年功序列ではなく等級別格付基準書に基づき「業務遂行能力」を重視する評価制度となっております。
大切なのは、新しい価値を創造したいという意欲や、物事に挑戦する本人の姿勢です。
実際に、積極的な姿勢が評価され、20代後半から30代前半で係長に抜擢される社員もいます。
出身分野を問わず、ものづくりへの情熱と成長意欲があれば、着実にキャリアを築いていくことができるでしょう。
Q. 夏目光学ならではの「強み」や今後の「将来性」はなんですか?
A. 夏目光学の強みと将来性は、主に以下の点にあります。
世界でも数社しか持たない独自の生産技術
半導体製造装置など、世界の先端産業を支える部品を手がけており、他社には真似のできない高い技術力が最大の強みです。
成長市場との強いつながりと事業リスクの分散
今後、2030年に向けて市場規模が1兆米ドルに達すると予測される半導体分野に深く関わっているため、高い将来性が見込めます。同時に、医療や宇宙・航空、レーザー加工分野など幅広い産業にも事業を展開し、安定した経営基盤を築いています。
未来への積極的な投資
現状に満足せず、常に新しい研究や技術開発へ積極的に投資することで、企業として成長し続けています。これらの要素から、夏目光学は確かな技術力を持つだけでなく、将来にわたって安定と成長が期待できる企業だといえます。
Q. 入社1年目や2年目の社員でも意見やアイデアを提案できる雰囲気はありますか?
A. 雰囲気や風土を醸成するのはそう簡単なものではありませんが、現在は外部アドバイザーの力を借り、先輩社員との関係構築に努めています。また、年齢や社歴にかかわらず、社員一人ひとりの声を大切にする制度があります。
夏目光学には、業務改善などを提案できる「改善提案制度」や、匿名で意見を伝えられる「ふれあいの箱」が設置されており、社員の声が経営層に届きやすくなっています。
また、部署の垣根を越えたメンバーが社内報などを作成する「アンバサダー活動」も活発です。
こうした活動を通じてタテ・ヨコ・ナナメの風通しが良くなり、若手社員でも気兼ねなく発言できる雰囲気を目指しています。
Q. 「夏目光学 辞めていく」というキーワードを見かけますが、離職率は高いのでしょうか?
A. 「辞めていく」というキーワードを見ると不安に感じるかもしれませんが、実際の離職率はここ数年4~6%で推移しており、突出して高いわけではありません。
もちろん、会社としてこの数字に満足しているわけではなく、離職率をさらに下げるための取り組みを継続的に行っています。例えば、入社前の丁寧な説明でギャップをなくしたり、「ふれあいの箱」で吸い上げた意見をもとに職場環境を改善したりしています。
また、万が一退職者が出た場合でも、必ず面談を行い、退職理由をヒアリングして次の改善策に繋げています。このように、社員が長く安心して働ける環境づくりに真摯に取り組んでいます。
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